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1.稼ぎの十分の一を貯蓄したとしても、暮らし向きは少しも悪くはならない。それどころか以前よりお金が流れ込んでくるようになる。
2.貯えたお金を働かせることで、絶え間なく定期収入が入ってくる富の流れを生み出すべきだ。
3.「なんとなく金持ちになりたい」と願う人は、目的意識を欠いている。一方で「金貨を五枚得たい」と願う人は、その明確な願望を達成すべく努力する。
4.黄金の扱いに秀でた者の助言に熱心に耳を傾ける持ち主から、黄金が離れることはない。
普遍の真理が書かれた一冊だ。
本書は100年近くも読み継がれており、資産形成の心構えを書いたものとしては古典にあたる。説かれている内容は、以下のように要約できる。
「得た稼ぎの十分の一を何が何でも貯金し続ける。お金が貯まったら適切なアドバイザーの助言も借りて堅実な投資を実践していく。するとお金がお金を生む状態となり定期収入が入ってきて金銭的な成功に近づく」――きわめてシンプルではないか?
じつは要約者も、かねてより本書を繰り返し読んできた愛読者である。本書をはじめて読んだのは、大学を卒業して間もない頃であった。当時、感銘を受けたのが「種銭を貯める事の大切さ」である。種銭を一定額まで貯めて投資(金融資産や事業)に回すことで、労働以外のお金が入ってくる流れをつくる。その大切さに気づいてからは、とにかく種銭を貯めるべく仕事に励んだ。種銭が貯まったあとは、金融資産や事業に投資した。そしていま、資産状況は着実に好転しはじめている。
本書で言われている「稼ぎの十分の一を貯めよ」「お金を働かせよ」「お金の扱いに秀でた者の助言をもらえ」といった教訓はシンプルであるがゆえ、スッと頭に入ってきやすい。当たり前のように感じるかもしれないが、これこそ身を救ってくれる教訓である。
資産形成に興味のある人に強くおすすめしたい。