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  • 「体にいい」のには理由がある!栄養と健康にまつわる使える知識を網羅

    2021年03月30日
    知る・学ぶ
    ライター 成相裕幸
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    健康的な生活を送るために、栄養バランスのとれた毎日の食事は欠かせません。飯田薫子・寺本あい監修『一生役立つ きちんとわかる栄養学』は、栄養学の基礎知識をマンガや図解でビジュアル解説。どんな栄養素があるか、栄養素が体内でどのように働いているか、その知識をいかに食卓に活かすか、さらには栄養素の摂取基準や食品ごとの栄養成分の詳細な含有量などのデータまで収録した、「栄養事典」としても使える一冊です。

    新型コロナウイルス感染症拡大により「免疫力向上」が盛んに言われるようになったなかで、ある書店が栄養学をわかりやすく網羅した本書に注目。大展開したことで売行きが加速しました。新聞広告の効果もてき面で、現在、6万部を超える累計発行部数となっています。

    本書について、同書を担当した編集者の植村百合さん、営業局営業部課長の楢木真隆さんに聞きました。

    一生役立つきちんとわかる栄養学
    著者:飯田薫子 寺本あい
    発売日:2019年07月
    発行所:西東社
    価格:1,540円(税込)
    ISBNコード:9784791626229

     

    今回取材にご協力いただいた方

    (左から)
    西東社 編集部 植村百合さん
    同 営業局営業部 課長 楢木真隆さん

     

    専門に学ぶ人だけでなく、毎日の食事作りにも役立つ

    ――本書の企画はどのように始まったのでしょうか。

    植村 栄養学の知識を一般向けに、網羅的に紹介する本は昔からよくありましたし、弊社にも既刊がありました。その既刊の内容が古くなったこと、また当時、健康志向と食への関心がより高まっていたことから、新しい本を作ろうとスタートしました。栄養学について網羅的に載せるという方針はそのままに、膨大な量の情報をどうわかりやすく見せるかにこだわって制作したのが本書です。

    ――この種の類書がある書店の棚を見ると、「糖質オフ」や「健康食」といった単語がタイトルに入っている本が多いですが、ストレートに「栄養学」としたのはなぜですか?

    植村 栄養学を学びたいという学生が増えているデータがありましたし、「一冊でしっかり学べる本」にこそ需要があると思いました。学生さん以外にも、家庭で家族の食事をつくるシュフの方、スポーツや医療関係の仕事に携わる方など、栄養学を体系的に学ぶ必要を感じている方は一定数います。その人たちに最初に選んでもらえる本にしようと考えました。

    楢木 大きく販促を始めた2020年10月以降とそれ以前を比べると、男性の購入が目立つようになりました。書店さんで従来置かれていた専門書の棚から、読者の目につきやすい、話題書の売場でご展開いただくようになったことで、多くの方が手に取ってくださったのだと思います。

    植村 当初は栄養学を学びたい学生やシュフの方をメインターゲットに想定していましたが、結果的にそれ以外の層にかなり広がってヒットになりました。

    思ったより男性が多かったのは、このコロナ禍といった事情もあると思います。免疫力や感染防御力を高めるためには、栄養学の知識が必要となる。その時に一番わかりやすそうな本として選んでいただけた印象があります。

     

    情報量が多いからこそ結論がすぐわかるページ構成に

    ――情報を網羅するうえで、どのようなことに気を使いましたか。

    植村 情報がぎゅうぎゅうに詰まった本です。なので、その情報に優先順位をつけて階層をつくり、ぺージを開いた時に結論やいちばん大事なポイントが瞬間的につかめるようなレイアウトを心がけました。

    三大栄養素などの栄養学の基本中の基本の話は、すべて巻頭でマンガで紹介した、というのも工夫のひとつですね。

    また、ネコのゆるキャラを要所要所に配してポイントをネコに解説してもらうことで、読みやすさと親しみを演出したりもしています。タンパク質、脂質、ビタミンなどの栄養素をキャラクター化して、それぞれの関係性がパッとつかめるようにするなどの細かい工夫も積み重ねています。

    ▲主人公と飼い猫たちが全編に登場し、ポイントをナビゲートしてくれる

    構成としては、1章の「栄養学の基本のき」からはじまり、不飽和脂肪酸やファイトケミカル、腸内フローラなど今気になるトピックを解説する2章の「栄養学の最新常識」、そして3章の「栄養素の働き」と続きます。4章では風邪や便秘、高血圧などの身体の不調別にとりたい栄養素やおすすめの食材を紹介し、最後の5章では、食材ごとに栄養成分と食卓への生かし方を解説しています。

    栄養学をいかに日々の食事に生かすかに力を入れているのも、本書の特長です。食材の栄養を損なわない保存の知恵や、食べ合わせの知恵などもたくさん紹介しています。

     

    売行きが5倍以上になった書店も

    ――本書は2019年6月の刊行ですが、そこから1年を経て、急激に売れ始めたそうですね。

    楢木 2020年6月くらいから、有隣堂たまプラーザ店さんで非常に売れていました。コロナ禍であり、なかなか書店さんに直接お伺いして書籍のご提案をすることが難しかったのですが、同店の書店員さんが「このような状況でもあるし、栄養学の本を1冊仕掛けたい」と、本書での大きな展開をしてくださっていました。

    単品で、平台で大きく仕掛けていただくことで、それまで月に一桁の売上だったのが、6月以降は50冊前後と大きく伸長しました。弊社でもその動きを見て9月に重版して、ほかの書店さんにもご案内いたしました。

    TSUTAYAさん、丸善ジュンク堂書店さんでは以前に比べ倍近くの売上になっており、未来屋書店さんでは本書が客層にマッチしたこともあり、5倍近くに伸びています。

    類書でここまで大きく売れる事例は少ないですが、数字が出ているエビデンスもありましたので、営業担当者としては自信を持って書店さんにご案内することができています。

    ▲有隣堂たまプラーザテラス店での展開のようす

     

    タイトルと帯文に込めた担当編集者の実感

    ――帯文の「『体にいい』のには理由がある。」が印象に残ります。直接的な効用を前面に打ち出すのではなく、本を開いてその理由を知りたくなるようなコピーですね。

    植村 ありがとうございます。この本を作る中で、知っているようで知らなかったことが多くありました。例えば、無知で本当にお恥ずかしいのですが、炭水化物や脂質をエネルギーに変えるのにもたくさんのビタミンが必要なことを知らなくって……いそがしいからとりあえずエネルギーだけとろう!と素うどんだけ食べていてはだめなのですね。

    野菜を食べようとか、ねばねば食材は体にいいとか、食卓は彩りが大事とか、そういったことにはちゃんと理由があるのだなあという自分自身の実感を、帯の言葉に込めました。

    体にいい理由がわかると、コンビニなどで食べ物を買うときにも選び方が違ってきます。その積み重ねが体を作り、人生の土台になる。その知識は「一生役立つ」ものですよね。そう思ってタイトルも「一生役立つ」としました。

    楢木 営業の立場からすると「〇万部突破!」と入れた帯にしたいという気持ちもなくはないですが、その言葉自体は読者にはあまり関係がないとも思います。植村が考えた、この大事なフレーズを除いてまで変える必要があるのかというのは悩みどころです。

    ――どれくらいまで部数が伸びていますか?

    楢木 累計6万部を超えました。拡販を決めた2020年9月に8,000部、5,000部と立て続けに重版し、さらに年末にかけて1万4,000部を重版しました。首都圏に限らず広く売れる商材だと思いましたので、ほぼすべてのブロック紙に半5段、半3段の大きさで、それ以外の地方紙は3段8割広告を出稿しました。

    新聞広告では「ウイルスに負けない体は食べ物で作られる」というコピーにしています。そのインパクトが大きかったのか、こちらをタイトルと間違われて、「ウイルスに負けない本をください」というお問い合わせをいただくことも多くありました(笑)。

    ▲販促施策が功を奏し、2020年10月ごろから販売数が倍増。その勢いを維持している

    ――まさに、この時代のニーズをとらえた一冊といえますね。

    植村 栄養学の知識を知っているのと知らないのとでは、その後の生き方が変わります。読みやすさは保証しますので、ぜひ一家に一冊置いて読んでいただけたらと思います。

    楢木 前回の広告の反応が非常に良かったので、ゴールデンウィーク前後に同じようにブロック紙を中心に地方紙に出稿していきます。そのタイミングに合わせて1万2,000部の重版も決定しましたので、さらに売り伸ばしていければと考えています。

    地域はもちろん、インショップやロードサイド、駅ビル店など書店さんの立地を問わず継続して数字が出ています。時期も問わない内容ですので、店頭でボリューム感を維持してご展開いただき、多くの方の健康にお役立ていただければと思います。

     

    あわせて読みたい(植村百合さん編集の本)

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