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  • 「SDGs」自分たちは何をする?ビジネスに取り込むヒントをつかむための一冊【総合4.0】

    2021年02月07日
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    SDGs思考
    著者:田瀬和夫 SDGパートナーズ
    発売日:2020年09月
    発行所:インプレス
    価格:1,980円(税込)
    ISBNコード:9784295009979

     

    『SDGs思考』の要点

    1.SDGsには、「世代を超えて、すべての人が、自分らしく、よく生きられる社会」を目指すという高邁な世界観がある。

    2.企業がSDGsに取り組む意義として、「新市場の形成」「既存市場における新しいニーズの創出」「優秀な人財の確保」の3つが挙げられる。

    3.経営にSDGsを実装するための思考法は、「時間的逆算思考」「論理的逆算思考」「リンケージ思考」の3つである。

    4.企業には、国際的な「人権」を担保する責任がある。人権こそSDGs全体を支えるフレームワークだ。

     

    『SDGs思考』レビュー

    SDGs(持続可能な開発目標)は、いまやビジネスパーソン、とりわけ経営者の必修科目といえるだろう。しかしSDGsと聞いたとき、大々的に掲げられる17の目標やカラフルなアイコンばかりに目がいっていないだろうか。実際に類書だと、そうした項目をいかに達成するのか指南するもの、つまりWhatとHowに焦点を当てたものが多い。

    それに対して、本書はSDGsの背景にある「世界観」(Why)を理解することが何より重要だと強調する。そしてそれを理解するために、SDGsが成立した経緯と人類史的な意義を丹念に追っていく。国連難民高等弁務官を務めた緒方貞子氏のもとで働くなど、著者の外務省や国連での経験を踏まえた記述は非常に説得力があり、その世界観の崇高さに心を打たれずにはいられないだろう。

    なにより注目してほしいのは、本書がSDGsを「企業活動」として実装するべきとしているところだ。それはすなわち、SDGsを経営に練りこみ、継続的に利益を上げながら、社会的な善を実現するべきということである。著者は2014年、国連から民間に転じた。その理由は、継続的に価値が生み出されるような仕組み、つまり「利益」を生む組織でなければ社会を変えていくことはできないと、国連の活動を通じて痛感したからだという。

    とはいえ企業活動への実装は、そう簡単なことではない。そこには極めて戦略的で革新的な発想と、それによる社会的なインパクトを「つなげて」考える思考法が必要となってくる。そしてそれこそが、本書が詳述する『SDGs思考』なのである。

    『SDGs思考』のもっと詳しい要約はこちらで公開中! 〉〉

     

    『SDGs思考』が気になる方におすすめ

    SDGsが生み出す未来のビジネス
    著者:水野雅弘 原裕
    発売日:2020年06月
    発行所:インプレス
    価格:1,848円(税込)
    ISBNコード:9784295008965

     




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