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1.人の心を動かすのは、「どんなことを伝えるか」よりも、「相手とどんな関係性にあるか」である。その関係性を作るのが「雑談」なのだ。
2.雑談をする前に何も準備をしないのが三流であり、雑談ネタを準備するのが二流である。一流は、相手が心地よく話せるような「表情」を準備する。
3.一流は聞くのもうまいが、話させることが超絶にうまい。人間が持つ自分の話を聞いてほしいという欲求が満たされれば、また話したくなるのは必然である。
ちょっとした雑談でも話が尽きず、大いに盛り上がり、また話したいと感じる人がいる。その一方で、少し話をしただけなのに気を使ってしまい、なんだか疲れてしまう相手もいる。では、自分は人からどう思われているのだろうかと不安を感じたことはないだろうか。
本書の著者は、コミュニケーションスクールを運営しているコミュニケーションのエキスパートだ。著者は、「雑談」には人間関係を作る力があると考えている。本書では、そんな「雑談」のコツを「一流」「二流」「三流」の方法に分けることで、わかりやすく解説している。ここで驚かされるのは、二流で挙げられている雑談のコツに「これこそ雑談上手の振る舞いなのではないか」と思えるものが多くあるということだ。よく耳にする雑談のアドバイスである「聞き上手になる」というコツですら、このままでは二流止まりなのだという。一流になるためには、相手の話をアシストしていかなければならない。そして、それは本書で紹介されているちょっとしたコツで実現可能だ。
コロナショックによって、リアルなコミュニケーションの機会が激減している。オンラインでのコミュニケーションへの移行が加速していくといわれている現代だからこそ、「あの人と話したい」と思われる存在になることはますます重要になっていくのではないだろうか。人との関係性づくりを見直したいと思う方に本書を読んでいただきたい。