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1.名著を読むことにより、自分を知ること、世界を知ること、行動を変えることという、3つの効果が得られる。これらはめまぐるしく変化する時代を生き残るために欠かせないものである。変化をチャンスに変えて、楽しむ姿勢も重要だ。
2.読書は自分の視座を高めてくれるうえに、自分を客観視することを促してくれる。
3.話題の本には、多くの人に支持される理由があり、そこから本質的な示唆が得られる。
本の要約サービスflier(フライヤー)は、2300冊以上のビジネス書の要約を提供するサービスである。その代表取締役CEOである大賀康史氏が選りすぐりの名著を紹介しているのが本書だ。いずれも、フライヤーとグロービス経営大学院が共同で主催する「読者が選ぶビジネス書グランプリ」受賞作品の中からピックアップされた名著ばかりだ。こんなに説得力のある名著ハンドブックがあるだろうか。
日ごろからflierを愛読してくださっている読者のみなさまならば、すでにお読みいただいている作品も多いかもしれない。しかし、本書は名著の要点や魅力をコンパクトにまとめたものにとどまらない。そこにフライヤーを創業した大賀氏ならではの切り口で、多くの「ヒラメキ」を感じるポイントが組み込まれている。すでに読んだことのある本でも、新鮮な気持ちで向き合えるようになるだろう。
さらに、本書は読書そのものの楽しみも教えてくれる。本というものは、単に情報や知識を集約しただけのものではない。そこには著者の独創性が深く刻み込まれている。優れた名著は自分ひとりでは気づかなかった新しい世界を見せてくれるのだ。情報のあふれる現代だからこそ、本にふれ、内省する時間がいかに重要なのか。本書はそんな気づきを与えてくれる。
Withコロナの今だからこそ、本とゆっくり向き合う時間を持ちたいものである。ビジネス書を読み慣れている方にとっても新たな発見に満ちた一冊となるはずだ。