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1.成功を目指すならば、成功を支える土台となる、人格をまず構築することが何よりも重要である。「7つの習慣」は人格を磨くための原則をかたちにしたものである。
2.自立を果たし、成長することの先に「私的成功」がある。また、自立した個人が、健全に相互依存し、個で得られる以上のものを得ることに「公的成功」がある。
3.この本は、一度目を通したら本棚にしまい込んでおくようなものではない。自身の変化と成長にともない、折にふれて読み返し、参考にしてほしい。
いわずと知れた世界的な名著であり、自己啓発に関連する書籍として、日本でも最も有名といっていい本の1つである。本書は、『7つの習慣――成功には原則があった!』に読みやすく手入れをした新版だ。
なお、副題は「人格主義の回復」と改訂されている。社交的なイメージの作り方など、表面的なテクニックによって成功しようとする「個性主義」の方法ではなく、誠意・謙虚・誠実・勇気・忍耐など人間の内面にある人格的な部分を磨く「人格主義」でしか真の成功は得られないと著者は説く。そのうえで、人格を磨くための具体的な習慣(行動指針・思考指針)を示すということが改めて強調されている。
近年有名となった『嫌われる勇気』で知られるアドラー心理学の考え方にも近い部分があり(そのことは『嫌われる勇気』の中でも触れられている)、『嫌われる勇気』の考え方に共感した方は、本書の内容にもなじみやすいのではないか。『嫌われる勇気』はより理論的・哲学的な面が強く、本書はより実践的・現実的な面が強いと考えている。
私個人としても、これまで読んだ本の中で、最も良い影響を受けた1冊である。7つの習慣の1つ1つの習慣の言葉を覚えたとしても、時間が経つにつれ、自らの解釈でその意味合いを変えてしまう恐れが強い本だと考えており、ぜひ、定期的に本書を読み返して頂きたい。咀嚼するまでに時間がかかる部分も多いと思われるが、それだけ内容の充実した本である。
・「非接触型の立ち読みコーナー」全国約300店で展開 新たな読書体験でビジネス書の名著を読者に