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1.心を健やかにするためには、まず体の健康を大切にしよう。体の健康が、心を含めたすべての健康の源になるからだ。
2.社会で生きるにあたって、他人との関わりは避けられない。ストレスを溜めないために、嫌な人とでもうまくつきあうか、嫌なことはすぐに断るようにしよう。
3.嫌な出来事を忘れるには、異なる活動を2つ、3つ続けて行ない、時間の流れを変えるのが効果的だ。「講演」「瞑想」「音楽」などといったようにこなしていけば、嫌な出来事が遠い昔のことのように感じられるはずだ。
「心穏やかに生きる」という言葉を聞いて抱くイメージは、力を緩めてリラックスし、あらゆることを受け流しながら生きるといったものかもしれない。しかし、このようにぼんやり生きていたのでは、心を穏やかに保つことは決してできないと著者らはいう。ただ目の前で起きる事象や人間関係に身を委ねるのではなく、自分が今抱えているつらさや生きづらさ、怒りや嫉妬といったマイナスの感情から目を逸らさず、ネガティブなエネルギーをポジティブに昇華してこそ、心の平穏を得られるのだ。
日々目まぐるしく環境が変わり、膨大な情報を目にしながら生きなければならない現代社会において、私たちは常にストレスを感じている。本書には、そのような環境にあっても心穏やかに生きるためのヒントが、具体例を挙げながら述べられている。
著者の一人であり、自律神経研究の第一人者である小林弘幸氏によると、自律神経のバランスが崩れることによって人間の心身はさまざまな悪影響を受けるのだという。自律神経を整えることが「心穏やかに」生きること、そして自分自身と冷静に向き合う第一歩になるのだ。
本書は、「思索編」と「行動編」に分かれている。「行動編」では、3分で自律神経を整える方法をはじめ、誰にでも実践できる心の整え方が書かれている。生きづらさを感じている人に、ぜひ本書を手に取っていただきたい。これまでよりも穏やかに、明日を迎えることができるだろう。