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1.「14の労働価値」とは、人が仕事をする上で大切にしている価値観である。
2.仕事に求める価値観は一つではないし、それらを100%満たせる職場もない。副業しやすい現代では、「分散して満たす」生き方も可能だ。
3.キャリアタイプには、「スキル型のキャリア」「意志型のキャリア」「チーム型のキャリア」「バランス型のキャリア」の4つがある。
4.「これからの生き方」を考えるには、まずは自身の価値観を明らかにすることだ。そのためには、感性を磨き、物事の感じ取り方を客観的に分析することが重要だ。
あなたには人生における明確な目標があるだろうか。また、どんな人間になりたいだろうか――。生き方とは、掴みどころのないものだ。どれだけ試行錯誤しても、いつの間にか煙に巻かれてしまう。そんなふうに感じたことはないだろうか。
有限でやり直しのきかないのが人生である。ならば後悔のないように、自分の好きなことをやり、好きなように生きてみたい。だが、心の中のモヤモヤは膨れ上がっていく。それはなぜなのか。要約者は本書を読んでそのワケがわかった。
本書の構成は実に斬新だ。まず漫画編があり、登場人物たちの生き方を通じて自己分析を深められるワーク編が続く。そして著者が読者に向けて綴った渾身のメッセージ、登場人物たちへのインタビューを通じて「働くこと」の意味を再考できる仕立てだ。ワークのベースとなっているのが、アメリカの心理学者、ドナルド・E・スーパー氏が提唱した「14の労働価値」だ。いわば、人が仕事をする上で大切にしている価値観を網羅したものである。
これからの生き方を考えていく際は、自分の価値観の解像度を上げて、言語化することが重要となる。本書はそれを促す、優れた自己理解・他者理解の指南書と言えるだろう。漫画の登場人物がどのような価値観を重視しており、どのような言動にそれが見て取れるか。またどんなキャリア戦略を立てていけばいいのか。こうしたことがタイプ別に提示されているため、自分に当てはめて考えやすい。読後には視界がクリアになり、前向きな気持ちで次のアクションを起こせることだろう。