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1.人の思考は「読んだもの」からできている。人と同じものばかり読んでいたら、「他人と同じこと」しか言えない、つまらない人間になる。そこから脱却し、独自性をつくるための読書が「戦略読書」である。
2.丸2年かけて、戦略的に200冊読む。そうすれば、新しい頭脳をつくり上げることができる。
3.読書の内容や量、読み方の「読書資源配分」は、自分の状況や目的によって動的に変えていくべきだ。
「読書のための本」は数多い。ビジネスパーソンに読書が不可欠なのは、フライヤー会員の皆さんなら言わずもがな理解されていることだろう。しかしこれだけ読書本が出回る背景には、「ビジネスや人生に役立つ本を、できるだけ効率よく選びたい・読みたい」という願望がありつつも、「何をどう読んだらいいかわからない」という悩みを、多くの人が抱えているからではないか。実際、本屋に足を運ぶと、おびただしい数の本に尻込みしてしまうものだ。
本書で紹介しているのは、速読術でも多読術でもない、戦略的な読書法である。経営に戦略があるように、読書にも戦略がある。経営資源を読書にたとえ、自身のキャリアステージや目的に応じて、読書内容や量、読み方を動的に変えていく。いわば「攻めの読書」だ。いまどんな本をどう読めばいいかが一目でわかる「読書ポートフォリオ・マトリクス」も紹介されており、本の“迷える子羊”たちを救ってくれるだろう。
本書は、2015年に発行された同名の単行本を文庫化したものであり、大幅な加筆修正に加え、著者のおすすめ本84冊へのレビューが増補されている。他人とはひと味違う、独自性のある自分をつくり出したいのなら、ぜひ「戦略読書」を始めてみてはいかがか。