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1.「たとえば」「つまり」などの「数学コトバ」を使うと、「構造把握→論証→説明」がうまくなる。数学コトバを使い、短い文章で話せるようになろう。
2.話の最初に「今からポイントを3つお話しします」などといった「定義」を伝えると、聞き手は安心して、話を聞く準備ができる。
3.数学における「矛盾なく論証する」という行為は、自分を納得させる行為でもある。人は、納得しなければ行動できない生き物だ。
数学に苦手意識を持つ方は多いのではないだろうか。かく言う要約者もその一人だ。学生の頃から数学が大の苦手で、赤点にならないギリギリで持ちこたえていた、苦い記憶がある。
本書は数学をテーマにした本だが、なんと「計算」や「数学的理論」などはまったく出てこない。数学アレルギーを持つ方でも安心して読み進められるどころか、実は数学の本質とはこれだったのか!という気付きを与えてくれる。
本書で著者は、数学とは計算が上手になるための学問ではなく、コトバの使い方を学ぶ学問だと解説している。コトバの使い方を学ぶのは国語では?と疑問が湧くかもしれないが、数学ではコトバを論理的に使って問題を解いていく。それが、数学がコトバの使い方を学ぶ学問であるゆえんだという。
「仮に」「なぜなら」などといった「数学コトバ」は、わかりやすい説明に必須だ。数学コトバを短文の間に挟むことで、物事を論理的に説明することができる。また、ものごとの構造を把握する能力が飛躍的に高まり、1%の矛盾もなく論証する技術が身につき、わかりやすく簡潔な説明ができるようになる。この技術には、人生をも変えるパワーがあるそうだ。
本書を読んで、数学的な考え方は、実はそれほど難しくないのだと感じた。特に数学にアレルギーを持つ方は、ぜひ本書を手に取ってほしい。きっと数学に対する見方が変わるはずだ。