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1.スキルを本気で身につけたいのならば、努力そのものを楽しむという罠にハマってはいけない。すべきことは、最短距離で能力を上げる戦略を実行することである。
2.記憶する上で大切なポイントは、ものごとを「自分ごと化」すること。「自分ごと化」するとは、疑似体験することである。体験して覚えたことは簡単には忘れない。
3.「知っていることが8割」のテキストを繰り返し読む。新しい分野ならば全てを読み通して、「知っていること」の割合をできるだけ早く増やしていく。
東大卒の脳科学者である中野氏と、東大を主席で卒業して財務省に勤務し、その後ニューヨーク州弁護士資格を取得した山口氏とが、それぞれの「勉強力」について考えた1冊である。大学を卒業してからも第一線で学び続ける2人が実践している、最強の勉強メソッドを紹介する。
脳科学者である中野氏は、脳科学の観点からみる最も効率的な勉強法を語る。山口氏は、ハーバード大学ロースクールの卒業も実現した、英語にも使える勉強法を解説している。最短距離学習派の中野氏と、じっくり努力派の山口氏という異なったスタイルの2人。本書を読めば、自分自身に合った方法を見つけることができるだろう。
また、この本は勉強法の紹介に終わらない。両氏がいかにして最難関大学を目指すようになり、そこに向けてどのような努力が必要となったのか。自分の性格、強み、弱みをきちんと問うたからこそ、現在の姿があることがよくわかる。いまも両氏が学び続けるのは、学びが人間にとっていかに大切かを知っているからだ。
なんらかの試験に向けて効果的な勉強法を探している方だけでなく、勉強する暇がないと感じている方にとっても、人生における「学び」を見つめ直すきっかけとなる本である。
新型コロナウイルスの蔓延などで、先を見通すことができない時代を迎えている。このような時だからこそ、好きなことをとことん突き詰めて、学ぶ喜び・楽しさを知り、学びを深め続けたい。それはきっと、自分が立つ場所を照らしてくれるはずだ。