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1.これからは誰かにとっての「意味のある」存在になることが大切だ。「相手の視点」に立ち、相手を喜ばせるGIVE(ギブ)を積み重ねていこう。それはいずれ「何者かになる」ことにつながっていく。
2.現代は「人的資本主義」の時代となりつつある。人的資本とは信用と信頼であり、積み重ねることで自然とリターンを生み出し続けるようになる。スピードの速い時代になくてはならないものである。
3.お金を稼ぐための「ライスワーク」と生きがいの「ライフワーク」は分けて考えよう。
「好きなことで、生きていく」という謳い文句が流行ったことがあった。あれから数年が経ち、経団連会長の口から「終身雇用の限界」が指摘された。個人が組織に守られる時代の幕引きとなったことは誰の目にも明らかだろう。ここからは本格的に「個人の力で生きていく」ことを考えはじめなければならない。
個人の力で生きていくと言っても、会社を辞めて独立起業せよというわけではない。著者が本書を通して繰り返し伝えているのは、今後は「役に立つ」だけではいけないということだ。それは遅かれ早かれAIの役割となっていく。勝てない勝負をAIに挑む必要はない。それよりも私たちが目指すべきなのは、「あなたに仕事を任せたい」と言われるような、誰かにとっての「意味のある」存在になることだ。それこそが、これからの時代に求められる個人の生存戦略の要なのである。
そうは言っても、「人に提供できる価値など自分にはない」と不安を感じる人がいるかもしれない。ご安心あれ。「大丈夫ですよ」と自信を持って本書をおすすめする。その方法論はきわめてシンプルで、誰もが実践できる「ギブ」からはじまる。簡単に言えば、相手の視点に立って相手に喜ばれる何かを提供していくということだ。それによって大勢の人に感謝されれば、「仕事」になっていくこともある。自分にできる「ギブ」が本書から見つけられるはずだ。
「個人の力で生きていく」ための成長の秘訣が凝縮された一冊だ。著者によって検証済みの実践論であるからして、効果のほどは折り紙つきである。