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伊藤亜紗さんの著書『目の見えない人は世界をどう見ているのか』が、17刷・累計10万部を突破したことが発表されました。
『目の見えない人は世界をどう見ているのか』は、美学と現代アートを専門とする伊藤さんが、視覚障害者の空間認識、感覚の使い方、体の使い方、コミュニケーションの仕方、生きるための戦略としてのユーモアなどを分析した一冊。
全5章のタイトルには、「見える人は二次元、見えない人は三次元?」「読む手、眺める耳」「他人の目で見る」など興味深い副題がついています。
五感の中でも特権的な位置を占め、外界から得る情報の8~9割がこれに頼っているという“人間の視覚”。この感覚を取り除いたとき、これまでの行動はどう変わるのか? タイトルどおり目の見えない人の“見方”に迫りながら、想像力をはたらかせ、“見る”ことそのものを見つめ直す内容です。
「肥大する情報空間の中で身体性が希薄化していく現在、ますます重要度が高まる問い」「私たちが自明と思いなしている『自分』とは何か、『世界』とは何かを、根源から問い直す試み」と評され、今年3月に第13回「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」を受賞した本作。ヨシタケシンスケさんが手がけた新カバーも話題になり、刊行から5年経った今も新たな読者を獲得しています。
やわらかい文章で書かれていますが、親子でこのテーマに触れてみたい方などには、ヨシタケシンスケさんの『みえるとか みえないとか』がおすすめ。4歳から読める絵本で、伊藤さんも“そうだん”として本作に関わっています。
『みえるとか みえないとか』の主人公は、さまざまな星を調査する宇宙飛行士。あるとき「目が3つあるひとの星」に着陸し、宇宙人から「前側にしか目がないの?」「後ろが見えないなんてかわいそう」と気を遣われてしまいます。
さて、その続きは……?
くわしい紹介はこちら
・目が見えない人の世界を「面白い」と思っちゃいけないの?ヨシタケシンスケの絵本『みえるとかみえないとか』