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  • 『英文法の鬼100則』丸暗記禁止!英語を「書く・話す」ための型が身につく“新定番”

    2020年05月25日
    知る・学ぶ
    日販 ほんのひきだし編集部「日販通信」担当
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    「営業」や「接客」「株」などテーマ別の成功法則を100項目にまとめた人気シリーズ「鬼100則」。これまではビジネスジャンルで展開されてきましたが、初めて「英語」を取り上げたのがこの『英文法の鬼100則』です。

    本書では、認知言語学を下敷きに「書く・話す」ための英文法を解説。「丸暗記」では身につかない、「使える英語」という切り口とわかりやすい内容が好評を得て、発売4か月で6.5万部突破と異例のヒットとなっています。

    そんな本書の特徴について、明日香出版社の編集担当である藤田知子さんと、営業担当の横尾一樹さんにお話を伺いました。

    英文法の鬼100則
    著者:時吉秀弥
    発売日:2019年11月
    発行所:明日香出版社
    価格:1,980円(税込)
    ISBNコード:9784756920591

     

    今回取材にご協力いただいた方

    (左から)明日香出版社
    編集部 藤田知子さん
    営業部 ディレクター 横尾一樹さん

     

    英語と日本語では「物の見方」が違う

    ――本書は著者の時吉秀弥さんにとって初めての著書だそうですね。どのような経緯で執筆を依頼されたのですか?

    藤田 私はこれまでビジネス書を担当していたのですが、新たに語学書の担当になったことで、心理と英語をつなげるような本を出せないかとリサーチしていたんです。そんなときに著者のブログに出合い、ユニークな内容に惹かれて執筆をお願いしました。

    ――認知言語学というと難しく感じますが、「英語ではどのように世界を見ているか」という「物の見方の違い」がわかると、英文を感覚的に捉えることができますね。冒頭の、日本語は「自分がカメラになって外の風景を写す言語」、英語は「外から、もう1人の自分が自分を眺める言語」という説明には「なるほど!」という納得感がありました。

    藤田 自分の気持ちを伝えるためには、イメージを伝えることが大事と書かれている通り、本書では単語や文型が持つイメージを把握し、英文が表す「気持ち」を知ることで、言いたいことが伝わる「型」を身につけることを目指しています。

    英語の講師歴20年を超える著者のわかりやすい解説が好評で、「苦行のように暗記していた文法を、こういう捉え方ができるのかと目から鱗だった」「断片的に覚えていたことが一つの幹につながるようだ」といった感想が、さまざまな方から届いています。

    ▲本書p.16-17より。ツボを押さえたイラストも英文の感覚をつかむ助けになっている

    ――貴社の公式サイトで時吉さんの動画が公開されていますが、お話からもイメージがつかみやすかったです。

    藤田 あの動画は、お願いしたらこの会議室でさっと撮影して、ご自身で編集してくださったものなんですよ。

    英語講師として培われた「わかりやすく教える」技術はもちろん、時吉さんは落語家の弟子やコント芸人をしていたことがあって、語りも軽妙です。そうしたさまざまな経験から、相手にインパクトを与える伝え方も「気がつかないうちに身についていたのかもしれません」とおっしゃっていました。

     

    「1項目4ページ」で気になったところから学べる

    ――そもそも藤田さんはなぜ、「心理と英語」をテーマにしようと思ったのですか?

    藤田 私はこれまでずっとビジネス書を作ってきまして、語学書の担当になったのはおととしの夏からです。マーケティングや自己啓発、人材育成など、ビジネスにおいて人間の「心理」を知ることは欠かせません。語学書編集の経験は浅くても、「心理」の要素を組み込むことで、ビジネス書で培ってきたノウハウを活かせるのではないかと考えました。

    時吉さんは、ビジネスの場などで人を説得するための”英語の型”の習得を指導されており、その点でもこのテーマにぴったりだと思いました。

    横尾 いままでとは違う切り口を探ったからこそ新しい著者との出会いがあり、そこに弊社がもともと持っていた「鬼100則」というコンテンツを組み合わせたことで、こうしたヒットにつながったのだと思います。

    ――1項目4ページの構成で、気になるところから読めるのもいいですね。

    藤田 受験生など自分の弱点がわかっている方は特に、そういう読み方をしてくださっているようです。

    本書の企画当時はまだ、「鬼100則」シリーズをどこまで広げるかは未確定だったのですが、弊社には以前から年代にスポットをあてた仕事術を100項目で展開する「ルール」シリーズがありました。

    ポイントごとに見開き完結で解説する構成は、読者にとってもわかりやすく、取り組みやすい方法だということは実感としてあったので、時吉さんにも「この形でどうでしょうか」とご提案させていただきました。

    ――時吉さんは、「これから仕事で英語を使っていくような方をイメージしてこの本を書いた」と書かれていますね。受験生からビジネスパーソンまで、読者層は広そうです。

    藤田 私もそうなんですけれど、大学受験までは英語を頑張っていたけれど、ちょっとブランクがある。根を詰めて勉強するほどではなくても、あの学ぶ感覚はよみがえらせたい。そんな方たちにも向けて作りたいなと思っていました。

     

    「丸暗記禁止」で英語の「型」が身につく

    ――「丸暗記、禁止。」というコピーにもそそられますね。

    藤田 文法にはさまざまな例外もあって、それもしっかり覚えないと受験には通用しないとなると、それだけで勉強するのが嫌になってしまいますよね。

    本書は発売当初から、英語を教える立場の方からも多くの反響が寄せられています。自分がやみくもに丸暗記しただけのものは人に教えようと思うと理論的に再構築する必要があるけれど、時吉さんの解説でそれが腑に落ちたし、「こういうふうに説明すれば伝わるんだ」ということがよくわかったという声です。

    横尾 今回、17歳の高校生からも「この本は名著です」というハガキをいただいて、それもうれしかったですね。誰もが納得できてわかりやすいという意味では我々のコンセプトや思いが伝わったんだなと。ビジネス書もそうですが、硬くなく、誰でも読める本を作ることが弊社の特徴で、それは語学書にも当てはまります。

    藤田 そもそも本書に書かれている単語は中学英語レベルで、さほど高度な英語力がなくても読めるようなものばかりです。

    それに加えて、2018年からはかんき出版さんの『語源図鑑』が売れていて、「英語っておもしろい。じゃあ次は何をしようかな」という方が少なからずいらっしゃったのではないでしょうか。

    横尾 書店さんも次に売れる語学の本を待っていてくださったのでしょう。反応が良かったです。いま語学書ではちょっとした文法ブームが来ていて、『ヘミングウェイで学ぶ英文法』(アスク出版)や『英文解体新書』(研究社)といった本が注目されています。弊社としても、文法書のスタンダードを作ろうという思いもありました。

    そういう流れの中で、本書はわかりやすく、話すための英文法というコンセプトもあって、『語源図鑑』的な読者の広がりもある本だったのかなと思っています。

    藤田 またこの本は、「言葉」についての学びも多い、読み物としても楽しんでいただける内容です。最初の項目は英文が入っていなかったので、お願いしていくつか例文を入れていただいたくらいなので(笑)、英語に苦手意識がある方にもおすすめです。

    ――発売当初から順調に売上を伸ばしていますが、その秘訣は?

    横尾 SNSで著名な方や先生が取り上げてくださるなど、内容の確かさと評価の高さが根本にあるのではないかと考えています。購買層も高校生から年配の方まで幅広いです。

    何より書店店頭での反応が良く、積極的に仕掛けていただけたことが大きいですね。語学書にはあまりない装丁とインパクトのあるタイトルも、店頭でのアピールにつながっていると思います。

    ――店頭では語学書以外にも、さまざまな売場に置かれているようですね。

    横尾 話題書やビジネス書売場のほか、学び直しや教養をテーマにしたコーナーなどで展開いただいているお店もあります。弊社では、読者の声や「丸暗記不要」などの特徴を打ち出したパネルとPOPを新たに製作し、好反応を得ています。

    また手に取っていただく機会を増やすために、見どころに印をつけた見本本もご用意していますので、店頭で見かけた際はぜひ手に取ってみてください。

    藤田 秋に向けて「イディオム」をテーマにした第2弾も企画中ですので、どうぞご期待ください。▲店頭用に手書きで見どころを紹介する見本も提供中


    ▲時吉さんは現在、教育ベンチャー「スタディーハッカー」でシニアリサーチャーとしてコンテンツ作りや指導者養成に携わっている

     

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