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1. 無名アカウントから発信された「保育園落ちた 日本死ね」というツイートは、国会での議論の対象にまでなった。言葉という武器は、世の中を変えることさえできる。
2.問題や事象について言語化するには、スタンスを決める→本質をつかむ→感情を見つめる→言葉を整えるというプロセスを踏むのが効果的だ。
3.言葉をネット記事やツイッターでバズらせるためのポイントは、短くシンプルであること、意外性があること、学びがあること、そして明日からすぐにやれることだ。
本書は、この先も繰り返し読みたい――要約者は率直にそう感じた。著者の思考を自分の頭に刷り込みたい、そう思ったのだ。
要約者はライターであるため、これまでにも言語化や言葉の使い方をテーマにした書籍をたくさん読んできた。しかしながら本書には、他の書籍にはない特有の凄みがあり、食い入るように読んだ。
著者は、言語化するには段取り、つまり型が必要だという。自分の意見を言いたいのに言えない人でも、その型を踏むことで、言語化できるようになるそうだ。本書はその型の習得方法を教えてくれる。
何より本書は読みやすい。類書の中には「国語の先生による学校の平々凡々とした授業」といった雰囲気のものもあるのに対して、本書は「大手予備校の人気講師による個別授業」のようなオーラがある。類書なら流し読みしていたようなことでも、本書だとズイっと頭に入ってきて、読み進めるたびに立ち止まって考えさせられた。
学校の授業と予備校の人気講師の授業の面白さを比べると、多くの場合、予備校の人気講師の授業のほうに軍配が上がるだろう。人気講師の授業は、生徒の食いつきが凄いのだ。それは、説明がわかりやすいために、内容が頭に入ってきやすく、好奇心をかきたてられるからだ。本書はそんな、読者を夢中にさせてくれる一冊だった。
自分の意見を言いたいのにうまく言えない人。自分の言葉に影響力を持たせたい人。そんな人は、本書を読むと、間違いなく多くのヒントが得られるだろう。