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1. あなたが「片づけられない」のは、能力が足りないからではない。「言語性知能」と「動作性知能」のバランスが取れていないことが原因かもしれない。
2.片づけられる自分に変わるためには、心の持ちようを変える必要がある。決して自分を責めてはならない。ダメ出しをやめると「楽しみのホルモン」が分泌され、楽しく片づけられるようになる。
3.自分で自分に催眠をかける方法も有効だ。片づけられない自分を想像する前に、「催眠状態で片づけをする自分」をイメージして暗示をかけよう。
4.片づければ、自分に自信が持てるようになり、人間関係が改善する。
本書は、家事のマニュアル本ではない。片づけたいのに片づけられないのは能力の問題ではなく心の問題だとして、意識改革を促すことで「部屋と心のゴチャゴチャが消える」という心理学の本である。
「散らかりっぱなしは脳が優先順位をつけられないから」「自己免疫が片づけの邪魔をする」「孤独な人は片づけが苦手」「トラウマが片づけの邪魔をする」……要するに、片づけられない人=だらしない人、いい加減な人ではない。むしろ繊細で敏感でまじめな人なのだ。だからこそ、自分を責めず、他人を気にせず、「片づけなければ」という思い込みから自由になることで、逆に片づけられるようになる――これが著者の主張である。
世の中に「片づけられない」と悩む人は多いようで、書店には「片づけ」をテーマにした本があふれている。本書はそのいずれとも違うアプローチを取り、「大嶋式ラクラク片づけメソッド」として具体的な解決法を示してくれている。ところどころで語られる著者の体験談も読みごたえがあり、共感しながら読み進められるはずだ。
片づけで過去や人間関係が変わる、チャンスをつかめるようになる、美しい本来の自分に戻っていくと著者は言う。これまで「何をやってもダメだった」人は、ぜひ読んで試してみてほしい。