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  • 「好きを仕事にする」は間違い!自分にぴったりな仕事を探す“科学的”な方法

    2020年03月29日
    知る・学ぶ
    ほんのひきだし編集部「日販通信」担当
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    『最高の体調』や『ヤバい集中力』など、エビデンスに基づいた科学的なアプローチでベストセラーを連発している鈴木祐さん。『科学的な適職』では、「4021の研究データが導き出す、最高の職業の選び方」の副題が示す通り、科学的に正しい仕事選びの方法について解説しています。

    「ありそうでなかった」切り口が幅広い層の注目を集め、昨年12月の発売以来、4刷6万5千部と快調な伸びをみせる本書について、編集担当であるクロスメディア・パブリッシングの戸床奈津美さんと、営業担当のクロスメディア・マーケティング・原大士さんにお話を伺いました。

    科学的な適職
    著者:鈴木祐
    発売日:2019年12月
    発行所:クロスメディア・パブリッシング
    価格:1,628円(税込)
    ISBNコード:9784295403746

     

    今回取材にご協力いただいた方

    (左)クロスメディア・パブリッシング
    編集部 戸床奈津美さん
    (右)クロスメディア・マーケティング
    出版営業部 部長 原 大士さん

     

    科学的根拠に基づき、自分にとって「最高の職業」を選ぶ

    ――本書はさまざまな研究データをもとに、自分にとって「最高の職業の選び方」を編み出すというこれまでにないコンセプトの本ですね。

    戸床 著者の鈴木さんは、弊社の『最高の体調』をはじめ、健康系の本で知られるサイエンスライターです。豊富なエビデンスに基づいた内容で支持されている方なので、「職選びに困っている人の解決策になる本を」と考えた時に、鈴木さんなら科学的知見を掛け合わせた、類書のない形で書いていただけるのではないかと考えました。

    ――冒頭・第1章に収録されている「職業選択にありがちな7つの大罪」には、職選びの王道ともいうべき項目が並んでいて驚きました。

    戸床 そうですよね(笑)。この部分は鈴木さんが出してくださった案にあって、すごくおもしろいなと思いました。ほかにも「仕事の幸福度を決める7つの徳目」や「最悪の職場に共通する8つの悪」などがリストアップされていて、こちらは「なるほど」と思い当たることも多いのではないでしょうか。

    ▼ハマりがちなミスとして提示されている「職業選択にありがちな7つの大罪」(本書p.3より)

    ――自分の適職が何かを診断してくれるのではなく、適職の「選び方」を教えてくれる内容です。

    戸床 適職といっても、「あなたにはこの職業」と簡単に割り出せるものではないんですね。企画段階では、「優柔不断な人のための本」という裏テーマもありました。

    選択肢がたくさんある今の時代、自分がどういう職業についたらいいか、迷ってしまう人はたくさんいるのではないでしょうか。そこで本書では、職探しで失敗しがちな理由を明らかにして視野を広げ、正しい選択で人生の幸福度をあげることを目的にしています。

    ――「幸福」も本書のキーワードのひとつですね。

    戸床 原稿をいただいて鈴木さんと話し合ううちに、「結局、大切なのは幸福になることですよね」という話に落ち着いたんです。そこで、「この本の“適職”は幸福が最大化される仕事」と定義づけをした経緯があります。

     好きだから、給料が多いからと仕事を選ぶのではなく、ワークライフバランスや労働環境といったポイントを押さえて正しく判断できれば、より自分の価値観にあった働き場所を探すことができます。そういった、納得できる職選びのために読んでほしい、意思決定の本という面もありますね。

    ▼プロコン分析など3つの“意思決定ツール”を紹介し“適職”を選ぶ手順を解説(本書p.177より)

     

    書店との勉強会でベストセラーを生み出す

    ――読者層の特徴について教えてください。

     一般的なビジネス書よりも若い読者の割合が多いのが特徴です。20歳前後のこれから社会に出る学生や、入社3、4年目の「いまの仕事は本当に自分に合っているのだろうか」と悩み始める時期の方が買ってくださっているのだと思います。

    戸床 40代以上の方も意外に多く、「自分を見つめ直す機会になった」「部下の相談にのる時や会社の採用活動に活かしたい」といったご意見もいただいています。仕事のやりがいを再構築する方法などについても書かれているので、多くの人に役立てていただければうれしいです。

     書店店頭で、自己啓発や就職・転職の棚のほか、著者の既刊と併売し、新刊話題書コーナーで多面展開いただいたことも初速の良さにつながっているようです。私たちの想定以上に幅広い層に手に取っていただいていますね。▲日販WIN+調べ(2019.12.13~2020.3.23)

    ――貴社では新刊の発売にあたり、書店さんとの意見交換会を活発に開催されているそうですね。

     書店様をお呼びして、10万部を目指す「ベストセラー勉強会」を以前から実施しています。『自分を変える習慣力』(20万部)や『鬼速PDCA』(10万部)など弊社のベストセラーはこの勉強会から生まれた書籍も多く、本書もそこでご意見をいただき、版を重ねています。

    書店様には事前にゲラを読んだうえでご参加いただき、当日、編集から企画をご紹介します。表紙やターゲットについて、また「この見せ方だと店頭では訴求しづらいから、こういうふうに変えたほうがいいのではないか」といった、具体的なご意見をいただくことが多いです。

    戸床 本書もタイトルの「科学的」や「適職」が、見た瞬間にすっと頭に入ってこない人もいるのではないか。もっとわかりやすいタイトルにするか、サブタイトルを付けたほうがいいというご意見を多くいただいたので、「4021の研究データが導き出す、最高の職業の選び方」という、端的に本書の内容を表すサブタイトルを付けました。

     本書は勉強会での書店様の反応がかなり良く、発売前から期待値が高い状態で企画を進めることができました。

    ――勉強会での意見が、本づくりにかなり反映されているのですね。

    戸床 その後も表紙ができた段階でご意見を伺ったり、テスト販売にご協力いただいたり、企画の詰めや店頭展開で読者に届けるところまで、3~4か月にわたって書店さんと関係を作りながら取り組むことができました。

     ご参加いただいたみなさんには、「出版社はこういう形で企画会議や、本づくりをしているということがわかった」「1冊の書籍に対して、編集からも営業からもいろんな意見が出てくるので勉強になった」という好意的な感想をいただき、非常にうれしく思っています。

     

    本を起点にさまざまな視点を読者に提供

    ――今後はどのようなプロモーションを予定されていますか?

     戸床が取り組んでいることとして、キャリアに関する著書を出されている方や独自のキャリアを持つ方と鈴木さんに対談していただいています。

    戸床 まずは『世界一のプロゲーマーがやっている 努力2.0』(ダイヤモンド社)の“東大卒プロゲーマー”ときどさんとの対談を実施しました。鈴木さんは本書で「好きを仕事にする」ということを否定していますが、ときどさんは好きなことを仕事にして活躍していらっしゃいます。その2人がキャリアについて語り合うことで、読者の方に新しい視点が提示できるのではないかと思いました。

    本書は、よく言われるキャリアの選択方法を最初にばっさり否定しているのですが、「好き」を仕事にして成功されている方も世の中には多くいらっしゃいます。また、先日は『転職と副業のかけ算』(扶桑社)を出されているmotoさんと、「年収を上げるために転職すること」について対談していただきました。

    それぞれの方がどういうふうにキャリアを築いてこられたのか、科学的には一見NGなのになぜ成功されたのか、その裏にはどういう根拠があるのか。そこには対談という形でしか見えてこないこともあると思うので、そういったことを本を起点にさまざまな角度からお伝えしていきたいです。

    ――本書では正しい意志決定を阻害するものとして、バイアス(偏った見方)に気づくことの大切さが書かれています。勉強会やイベントの取り組みからもその大切さが伝わってきますね。

    戸床 今後もさまざまな視点をご提供していきたいと考えていますので、就職や転職を考えている人はもちろん、仕事について悩みや迷いを抱えている方に、それこそバイアスなく本書に触れていただけるとうれしいです。

     また、「こういうテーマは自店には合わないのではないか」と思っていらっしゃる書店様にこそ、ぜひ展開していただきたいですね。これから就職活動のシーズンに入っていきますし、働き出す人も増えてきます。「書店で見かけて自分の悩みとぴったりだったので買いました」といった声も届いていますので、潜在的な読者にも広げていけたらと思っています。

     

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