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「子どもの才能を伸ばす教育手法」として知られ、将棋界の史上最年少記録を次々と更新している藤井聡太さんも受けていたことで話題になった「モンテッソーリ教育」。
海外でもGoogleの共同創業者のラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン、Facebookの創業者マーク・ザッカーバーグなどGAFAの創業者たちが受けてきた教育方法としても知られています。
注目されている「モンテッソーリ教育」ですが、起源は古く19世紀にまで遡ります。
子どもというものは、親がいないと何もできない「無力な存在」として認識されることが常ですが、モンテッソーリ教育では真逆。子どもは「なんでもできる存在」として認識されます。
「子どもはすべてのことができるように生まれてくるのです。もし、できないことがあるとすれば、物理的に不可能な環境にあるか、どうすればいいのか、やり方がわからないだけなのです」
『3~6歳までの実践版 モンテッソーリ教育で自信とやる気を伸ばす!』21ページより
子どもは、道具や環境が揃えば何でもできる。
自主性と発想を養うこの教育手法がイノベーターたちの土台を築いたのかもしれません。
素晴らしい教育法の一つですが、施設・指導者不足など課題も多く、導入するにはハードルが高いことも事実です。
そんな「モンテッソーリ教育」を自宅でもできるようにと書かれたのが、2018年に発売された『0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!』に続く、『3~6歳までの実践版 モンテッソーリ教育で自身とやる気を伸ばす!』です。
本書は、子どもたちの自信ややる気を伸ばすために、家庭で簡単にできるモンテッソーリ教育の手法が掲載されています。
「モンテッソーリ教育」で特に知っておきたいのは、子どもの「敏感期」について。何かに強く興味を持ち、集中して同じことを繰り返す、ある限定された時期のことを指します。
例えば3歳から6歳の間は、「運動」「感覚」「言語(書く、読む)」「数」「文化と礼儀」に強く興味を持ちます。
この時期は、一度過ぎてしまったら戻ることのできない、大切な時期。どのように過ごすかが、子どもたちの感覚や身体の動き、発想力などの源になります。
さらに子どもには、3歳前後の間に「知性の境界線」というものが存在するといいます。
「知性の境界線」を迎える前は、すべての情報を片っ端から吸収し、無意識に記憶化していきます。「知性の境界線」を超えると、それらの情報を五感をフルに使用して整理したいという強い衝動が生まれ、大人たちと同じように情報を意識的に記憶できるようになる、いわば「知性」の目覚めを迎えます。
敏感期と「知性」の目覚めが重なった子どもは、大人では理解できないような行動を取ることもあります。
しかし、そのような一見理解できない子どもの行動にも理由や意味があります。それを親が「予習」して、知っておくことでゆとりある子育てができます。
本書には、子どもたちの行動の理由や、子どもたちの自主性を伸ばすような遊び、子どもたちが委縮しない声のかけ方など、親が事前に知っておきたいモンテッソーリ教育流の予習内容が収録されています。
子どもを伸び伸び育てたい、そう考えている人におすすめの一冊です。
・藤井七段も学んだ!才能を伸ばす「モンテッソーリ教育」家庭で実践できる3つのこと
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