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1. 地味な起業は、誰かを応援することで稼ぐ、敷居が低くてリスクのない新しい働き方である。
2.地味な起業の実践法は、大きく「マネジメント系」「クリエイティブ系」「コミュニケーション系」の3つに分けられる。特別なスキルは必要なく、社会人の基本的なスキルがあればすぐにでも始めることができる。
3.自分が応援したいという人と仕事でつながるためには、まず、その人のブログやメルマガに登録しておくことだ。とっかかりがない人は、まずクラウドソーシングサービスで何かやってみることから始めてもよい。
「起業」というと、カリスマ的な人が「あらゆるリスクを覚悟した上で行う、一世一代の大勝負」というイメージを持つ人が多いと思われる。が、著者が提唱する「地味な起業」は、そういった「派手な起業」とは正反対の働き方といえる。「地味な起業」とは、普通の人がコツコツ仕事をこなしながら経済的に自立していく働き方のことだ。ポイントは、世の中にあふれている「地味な困り事」に着目することである。
著者自身がこの働き方を見出すまでの道のりは、ストレートなものではなかった。会社員として勤め、その後起業して失敗し、試行錯誤が続く日々のうちに「困っている人を助けることでもお金を稼ぐことはできる」ということに気づいた。そして地味なサポートで収入を得る経験を繰り返すうちに、「好きなこと」「得意なこと」を見つけ出せなくても、応援したい人を手伝うことでも起業はできると確信したのだった。
本書には、著者が自らの経験から手にした、「地味な起業」の実践メソッドがかなり具体的に記されている。実際にどのくらいの難易度のどんな仕事があるのか、どんなソフトやツールを使えばいいか、仕事単価はどれくらいか、といったことまで書かれているので、もともと低い「地味な起業」のハードルが、さらに低く感じられるだろう。
「長い人生、今の仕事だけで食べていけるのか」「転職まではふん切れない」「独立する勇気もスキルもない」、そんな仕事やキャリアの悩みを抱える方は、ぜひ本書を開いてみてほしい。著者の穏やかな励ましに満ちた文章が、読者の背中をそっと押してくれるはずだ。