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ヤフー株式会社のチーフストラテジーオフィサー(CSO)を務め、慶應義塾大学で教鞭を執る安宅和人さんの新刊『シン・ニホン』が2月20日(木)に発売されました。
累計25万部を突破している問題解決の書籍『イシューからはじめよ』以来となる単著で安宅さんが書くのは、「『AI×データ時代』における日本の再生と人材育成」。
2016年に行なわれたTED×TOKYOのテーマをさらに広げ、業界・業種・年齢など、さまざまな立場からこれからの日本を俯瞰できるような内容を収録しています。新しい時代を迎える今、日本の現状とあるべき姿を壮大なスケールで示す、挑戦的な本です。
現在、スマホの顔認証のようなAIを用いた技術が生活に浸透しつつあります。
安宅さんは、すべての産業がAI×データ化するのは時間の問題だと言います。そうなると、情報の収集・可視化は機械が行ない、人はより難しい課題解決や人でしか創造できないことに取り組めるようになります。
しかし、日本の現状は厳しいと言わざるを得ません。
AI×データ化時代を牽引するのはGAFAやBATJに代表される外国企業。ここ15年、世界的にGDPが上昇する中、日本だけが伸び悩んでおり、その生産性の低さは疑いようがありません。
諸外国が鎬を削るAI×データ産業の土俵に、日本は立つことができていない事実がデータによって明らかです。
しかし、安宅さんは日本の勝ち筋を見出します。
安宅さんは、AI×データ技術の開発には乗り遅れたものの、技術が産業に最適化される段階では、健康・住宅・教育・金融などあらゆる産業が揃う日本のような国にチャンスが来ると考えています。
そこで鍵となるのは、既存の技術からアイデアを創造し、デザインする「妄想力」のある人材です。こうした人材を生み出すため、産・学・官が連携し「人材育成」の環境を作る必要があります。
本書には、中高生の教育、大学での研究のあり方から企業の経営層が取り組むべき課題まで、未来ある若者を育成するための具体的なアイデアが詰まっています。
日本の未来に希望を灯すため、本書はビジネスパーソンや官公庁関係者はもちろんのこと、これからの日本を担う若者にこそ手に取ってほしい1冊です。
どんなことを仕掛けたら未来を変えられるのか。それを考え、仕掛けていくのはとても楽しい。一人ひとりがヒーローになり得る時代なのだ。
僕らは少しでもましになる未来を描き、バトンを次世代に渡していくべきだ。
もうそろそろ、人に未来を聞くのはやめよう。そしてどんな社会を僕らが作り、残すのか、考えて仕掛けていこう。
未来は目指し、創るものだ。
『シン・ニホン』P.6より