'); }else{ document.write(''); } //-->
1.自分の繊細さは、いいものとしてとらえ、テクニックで活かすことで、幸せに生きることができる。
2.繊細さんはたくさんのことに気づくために、そのぶん振り回されがちになる。だから、「私はこうしたい」ということを大切にして、自分の本音に耳を澄ませるようになっておくことが大事だ。
3.刺激から受けるダメージを減らすためには、自分を変えなくては、我慢しなくてはと心を閉ざすのではなく、物理的にシャットアウトする、環境を変えるということが基本となる。
4.繊細さん同士でも、そうでなくても、お互い言葉できちんと伝え合うことが大切である。
職場で、人の出入りや、電話の音などが気になって集中が途切れてしまう。苦手に思う人にもつい近づいて気を遣ってしまう。いくつもリスクが思い浮かび、なかなか行動に移れず怒られる。このような性質を説明する概念が、HSP(Highly Sensitive Person)であり、5人に1人の割合で存在するという。程度の差があることも考えれば、ひょっとするとさらに多くの人が当てはまるかもしれない。
著者はそうした人たちを「繊細さん」と呼び、悩まなくていいんですよとやさしく包み込む。考え込んでしまうのは、いろいろなことに気づける敏感さがあるから。ストレスになることと同じくらい、美しさやすばらしさを感じ取ることができる。その感性を大切にして、より幸せに生きるためのテクニックを教えてくれるのがこの本だ。著者自身も「繊細さん」なので、その言葉には深い実感が込められている。
加えて、繊細と感じる人が周りにいてその人から避けられている気がする……というような「非・繊細さん」にも重要な観点がたくさんある。特に人間関係についての第3章は、自分は「繊細さん」だとは思っていない人でも使える技が満載なので、ぜひお読みいただきたい。自分も相手も守り、より幸せな時間を増やすためのヒントが、この本には散りばめられている。
「繊細であること」はマイナスに捉えられることもある。それを、あえて「自分は繊細なんです」と言うことで、ポジティブな行動に転換しようと本書は説く。仕事上でストレスを抱えやすい人が多いからこそ、こうした考え方は、毎日を明るく生きるために必要な栄養になるだろう。