'); }else{ document.write(''); } //-->
1.大人になって不幸や不運が襲ってきても、それは人生の一部だと認識して前に歩み続けること。その先には幸せが待っている。
2.人生において最も大切なことは、人生を共にするパートナーの選択である。よきパートナーとは自分の欠点を補い、人生を輝かせてくれる相手だ。
3.成功するために大事なのは、ハングリー精神だ。著者の場合は、大きな不安や恐怖が本能と結びついてハングリー精神が生まれた。
4.人としてなすべき仕事とは無条件に誰かを愛することだ。無条件に愛することは究極の幸福でもある。
『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』(東洋経済新報社)というベストセラーの書名とともに、本書の著者の名前を記憶している方も少なくないだろう。著者は、アメリカで9つの会社を起業した連続起業家であり、ニューヨーク大学教授として教壇に立つ。教えているのはブランド戦略だが、最後の3時間で、決まって、「アルジェブラ・オブ・ハピネス(幸福の計算式)」として、成功や愛、そして人生について教えているという。それを一冊にまとめたのが本書である。
著者は輝かしいキャリアを持つ。しかし、起業家として絶頂もどん底も味わい、軽いうつ病に悩まされたこともあるという。自身をコントロールするために「成功」だけでなく「幸福」を手にする知識を追い求め、それをまとめたのが前述の講義であり、本書である。
本書は、幸福/成功/愛/健康という4つのパートに分かれている。幅広いテーマに目を向け、どうすれば幸福な人生を生きられるのかということが、著者の体験をまじえて語られる。幸福を得るためには、キャリアで成功を収めるだけでは十分でない。パートナー、子供、趣味、両親、友人、健康など幅広いテーマに目を向ける必要があるというわけだ。一度とことん仕事をした者ならではの仕事論には説得力があり、家族を想う気持ちは読み手の心を打つ。
人生で最も荒波が押し寄せてくる20代から40代の方にぜひ読んでいただきたい一冊である。大変な時期だからこそ、必要になるのが人生戦略である。本書を羅針盤として、さらなる幸福をつかんでいただきたい。