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1.知識を得るために本を読むときには、(1)本を読む準備をする、(2)本の読み方を知る、(3)本から得た知識をアウトプットするの3つを意識するとよい。特に準備は、読書の成否を左右する。
2.書かれている文字を目で追うだけでは、内容の理解度は高まらない。「予測」読みや「要するに」読み、「しつもん」読みなどによって、能動的に読書するとよい。
3.読書の目的は、読書を通して得た知識をビジネスや実生活に役立てることだ。
本書の著者であるメンタリストDaiGo氏の動画や書籍に魅せられたことのある読者は多いだろう。彼のアウトプットを支えているのが1日に10冊から20冊という圧倒的な読書量である。なぜそんなことができるのか。「速読ができるのだろう」と思うだろうか?
実は「速読」は、科学的に効果がないことが実証されているという。かわりに氏が実践しているのが「スキミング=拾い読み」である。スキミングによって読む本、読む箇所を減らした上で、読むべき箇所を集中的に読み込み、記憶に定着させる。そして、アウトプットに使えるように、自分の言葉で残しておく。このサイクルを繰り返しているのだという。
スキミングは誰にでもできることだが、いくつかのポイントがある。まず「その本からどのような知識を得たいのか」という「目的」を明らかにして、常に意識できるようにしておくこと。新しい分野の本を読む場合には、初歩的な入門書を読み、基礎知識を身につけておくこと。そして、古典と呼ばれる本を熟読して思考力を養っておくことである。
本書に書かれている内容は、基本的に「科学的根拠(エビデンス)」に裏づけられていて信頼性が高いだけでなく、誰もが実践できるものばかり。プレゼンテーションや説得といった、アウトプットに関する知識も満載だ。知的生産性を高め、ビジネスのパフォーマンスを向上させたいと考える読者は、まず本書を手に取ってスキミングするところから始めてはいかがだろうか。