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重松清さんの小説『ステップ』が、山田孝之さん主演で映画化されることが決定しました。
山田さんが演じる主人公・健一は、30歳の若さで妻に先立たれた結婚3年目の男性。初のシングルファザー役で、男手一つで娘を育てる父親の10年間を演じます。
娘の美紀を演じるのは、オーディションで選ばれた中野翠咲さん、白鳥玉季さん、田中里念さんの3名。2歳から12歳までの3つの年代を演じます。
そのほか本作には、國村隼さん、余貴美子さん、広末涼子さん、伊藤沙莉さん、川栄李奈さんや、岩松了さん、日高七海さん、角田晃広さん、片岡礼子さんら個性豊かな俳優陣が出演。國村隼さん・余貴美子さんは健一の義父母を、意外にも山田孝之さんと初共演となる広末涼子さんは、健一の相談相手となる同僚を演じます。
監督・脚本は、山田孝之さんとは「荒川アンダーザブリッジ THE MOVIE」(2012年公開)、「REPLAY & DESTROY」(2015年/TBS)以来3度目のタッグとなる飯塚健さん。
映画は2020年4月3日(金)に公開予定です。
映画「ステップ」あらすじ
結婚3年目、30歳という若さで妻に先立たれた健一。妻の父母は、美紀を引き取ろうかと言ってくれたが、健一は自分の手で育てることに決める。朋子と暮らした、朋子の気配が当たり前のように漂う家で。
始まったのは残された健一と娘、そして天国にいる妻との新しい生活。保育園から小学校卒業まで、様々な壁にぶつかりながらも、前を向いてゆっくりと〈家族〉への階段を上る。泣いて笑って、少しずつ前へ―――
主演:山田孝之さんのコメント
健一を演じた1か月間は、亡くなった奥さんの存在がいつも心の中にあって、そばに感じていたので、本当に大変な時間でした。健一は、悩み、努力しながら生きていく、どこにでもいる普通の男です。
こんな時、奥さんがいてくれたらどうしただろうとか、もう少し辛くなかったのではないだろうかとか、だけど見守ってくれているから、一人じゃないと言い聞かせてみたり、でも実際一人だし・・・ということの繰り返し。そんな健一の目の前に起きる出来事を、自分なりに素直に受け止め、行動して、必死に生きていこうと思いました。
そうすれば、この映画を観た人を少しでも励ましたりできるのではないかと思っています。
飯塚健監督のコメント
本屋で手にしたその日のうちに、夜通し読み続け、幾度となく涙した。
その数日後には、脚本を書き殴った。ほとんど衝動だった。が、葛藤もした。大が付くほど、重松さんのファンだったから。迂闊に映画になどするべきじゃない。一ファンのままでいた方が幸せだ。・・・それでも脚本を送らせて頂いたのは、「どうしても映画にしたい」という気持ちが勝ったからだ。返答は驚くほど早かった。すぐに読んで下さり、まだ粗い初稿だったにも関わらず、映画化の快諾を頂いた。 と、それがおよそ10年前のこと。つまり念願の企画が、多くの力添えを頂き、実現に至りました。40代初めての監督作品です。主演は一人しか居ないと思いました。
山田孝之くんが、若くして妻を喪い、残された娘と生きてゆく父親を演じる、10年にわたる家族の物語、命の物語です。
何を話しても、返事が聞こえなくなってしまった部屋。その部屋の真ん中にある、消えない悲しみと寂しさ。乗り越えられない痛み。それでも娘は成長する。やがて部屋には会話が生まれる。生活の音が二人分になる。
そうやって一歩一歩「育ってゆく」親子の姿を、ぜひ大きなスクリーンでご覧下さい。
原作者:重松清さんのコメント
パパと一人娘、それぞれの成長物語です。長いタイムスパンのお話だけに、実写化は無理だろうと思っていました。でも、パパを演じてくださるのが山田孝之さんだと聞いて、「おおっ!」とガッツポーズをつくりました。そのグッと握った拳は、クランクアップ後のいまもなお、そのままです。いや、さらに力がこもって、気がつくとVサインに変わっていたりして。
原作:重松清『ステップ』(中公文庫)
監督・脚本・編集:飯塚健
出演:山田孝之、田中里念、白鳥玉季、中野翠咲、伊藤沙莉、川栄李奈、広末涼子、余貴美子、國村隼 ほか
製作プロダクション:ダブ
配給:エイベックス・ピクチャーズ
©2020映画『ステップ』製作委員会