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  • 第2の金田一ブーム到来!シリーズ1億部突破『金田一少年の事件簿』制作秘話インタビュー

    2019年11月23日
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    金田一37歳の事件簿 5
    著者:天樹征丸 さとうふみや
    発売日:2019年10月
    発行所:講談社
    価格:693円(税込)
    ISBNコード:9784065173343

    本格ミステリーマンガの先駆けとして1990年代に一大ブームを巻き起こした『金田一少年の事件簿』。かの名探偵・金田一耕助の孫、金田一一(きんだいち・はじめ)が活躍するこの作品は、20年後を描いた『金田一37歳の事件簿』としてイブニングで連載が続き今も大ヒット中だ。原作の天樹征丸氏は、元週刊少年マガジンの編集者で、数々のヒット作を世の中に送り出し、少年たちの心を鷲摑みにした『MMRマガジンミステリー調査班』に登場する“キバヤシ”のモデルとしても知られる。そんな天樹氏とイブニングの担当編集の末崎、土岐が、シリーズ1億部突破までの軌跡を語り合った。

     

    マンガならではの本格ミステリー

    土岐 『金田一少年の事件簿』は1992年10月に週刊少年マガジンで連載がスタートしています。樹林さんがまだ講談社社員として編集部にいた頃ですよね。

    天樹(樹林) そうだね。講談社への入社が決まって、マンガ編集者になれたらサッカーとミステリーをまず手掛けようと思っていたんだよ。

    末崎 サッカーマンガは1990年に連載開始となった『シュート!』ですね。大ヒットしましたよね。そして初の本格ミステリーマンガとなる『金田一少年』なんですね。

    天樹 ミステリーは当時、小説でもテレビドラマでも結果を出していたのに、マンガだけはヒットがなかったんだよね。だから、マンガでも当たるだろうと。ただ、やり方が難しい。トリックを考えなきゃいけないし、誰か作る人いないかなーと考えていたんだけど、結局俺が自分でやることになった(笑)。それでずーっとやり続けて1億部に至る、みたいな。

    土岐 なるほど(笑)。

    天樹 「これは鉱脈を掘り当てたな」って気がしたのは、視覚的なトリックが意外と手つかずで残っていたことだね。それまでの映画やテレビドラマのミステリーは原作が小説だった。そうした文字スタートのものは、ロジックや言葉上のトリックがたくさんあるんだけど、映像で見せるトリックは意外と手つかずだった。思いついた瞬間に「これは絶対に新しい!」と思うトリックもあった。たとえば、並んだドアの上を伝っていくことで足跡を残さずに立ち去るトリックがあったけど、ああいうのも絵的なトリックでしょ?

    末崎 確かにそうですね。

    天樹 絵で説明することで、一番味や説得力が出る。「これは面白くなるな」と。

    土岐 「名探偵の孫」という設定にしたのは、マンガではなじみがなかったミステリーを描くのに、ミステリーファンを反応させようという意図ですか?

    天樹 まあ、ミステリーをやるからには本格的な路線で勝負したいって気持ちがあったからかな。俺はロジカルなものが好きだから、そこにトリックがピタッとはまった瞬間って、やっぱりすごく気持ちがいい。読者にも、「ああ、なるほど!」って言わせたかったね。

     

    作品づくりで一番こだわったものとは

    天樹 『金田一』シリーズで一番こだわってきたのは「動機」の部分だね。犯人がわかったあと、読者をがっかりさせちゃいけない。そうじゃなきゃ、単行本まで買ってくれないでしょう。まずは泣ける動機を考えようというのは、すごくこだわった。犯人が復讐したくなった気持ちに、感情移入できるくらいのものをね。

    末崎 そうですね。トリックだけでなく動機が大事ですよね。

    天樹 最初に動機のドラマを考えて、それに合ったトリックにすることが多かったのかな。やっぱり、面白さって「意外性」だと思う。それはトリックの意外性もそうだけど、動機の意外性はやっぱり欲しいよね。

    末崎 まだ私も子どもの頃、まわりはみんな『金田一少年の事件簿』を読んでいましたし、ドラマもアニメも出て、本当にすさまじいブームだったと思うんですけど。当事者としてどんな気持ちだったんですか?

    天樹 「捕まえたな」って思ったね。特にドラマに関しては、これは当たると。やっぱり、堂本剛君が金田一一のイメージそのものだったんだよ。

    末崎 ともさかりえさんの美雪もすごく良かったです。

    天樹 彼女はすらっとしててマンガのグラマラスなイメージとは少し違うんだけど、一番大事だったのは、あの優等生っぽさ。なかなかあそこまで優等生っぽい女優って、いそうでいないから。

    土岐 新シリーズが始まって読者みんなが期待しています。『37歳』のドラマ化も、ぜひ実現したいですね!

    天樹 ぜひやってほしい。あとは、堂本君が主演をやってくれるかどうかじゃないかな。ほかのキャスティングは考えられないからね。

     

    37歳になった金田一一が現代の読者にマッチ

    土岐 今回の『金田一37歳の事件簿』刊行中に、シリーズ1億部突破となりましたが、今、第二の金田一ブームの波がきているのを感じます。

    天樹 『金田一少年』が始まった頃は少年誌だったけど、今回は「イブニング」での連載。隔週連載というのは、今の俺とさとうふみやさん(漫画)の執筆ペースを考えても理想的だった。じっくりいい絵が描けていると思う。それに、マンガの読者って年齢層が上がってきているじゃない? 主人公があのままの高校生キャラだと生意気で鼻持ちならないガキに見えてしまう気がしていたから、今回は時間を飛ばして。どんな非常識なガキでも、大人になれば社会が見えてきてある程度常識を身につけていくものだから。髪型こそ相変わらずこだわりの長髪の後ろ縛りだったとしても、人間としては結構気を遣う奴にしました。

    末崎 そうですね。会社では主任になっていて、「もう謎は解きたくない!」っていう(笑)。

    天樹 そうそう。昔はすぐ頭にきて、大胆不敵な行動をしていたけどね。今は逆に、ちょっと失礼なこともやってしまうくらい元気な若い部下の女の子、葉山まりんが傍らにいて。昔は幼馴染の美雪に「ちょっと、はじめちゃん!」って止められていたのが、止める側に。

    土岐 まりんが推進力になって一が引っ張られる、それがまたいいんですよね。女の子は元気なほうがいい。

    天樹 そのほうが読み心地がいいよね。彼女を止めながら、推理のときはガッと前に出ていく。今のカッコ良さって、そういうのじゃないかなと。ちょっと情けない親父だなって見えるくらい周りに気を遣って、仕事もできなさそうなんだけど、推理だけはうまい。

    末崎 そのあたりが、イブニング読者だけじゃなくて全世代、今の人たちにすごくマッチしたキャラクターになっているなって、実感しています。

    土岐 今後、1億部突破の記念にいろいろ仕掛けていく予定です! 10月からは弊社関連のさまざまな有名漫画家さんに金田一のイラストを描いていただいて、駅の看板や書店ポスターを貼り出す企画を用意しています。読者のみなさんにも、豪華賞品を用意してイラストコンテストも開催予定です。

    末崎 1億部記念のLINEスタンプも10月下旬には発売予定です。ドラマ化もぜひ実現したいですね!

     

    今でも講談社近辺で語り継がれる伝説

    土岐 記念すべき『金田一少年の事件簿』の第1話目は、『オペラ座の怪人』をモチーフにしたものでした。

    天樹 そうそう。ニューヨークへ行って、ミュージカルで『オペラ座の怪人』を観て、「これはすげえな」って大感動したんだよね。ファントムの悲劇性みたいなものがすごく良くて、怪奇性もあった。仮面を被っていて、醜い顔を隠していて……、なんとも言えないミステリー向きのモチーフだよね。もう、これしかないと。そのキャラクターを持ち込んで第1話はつくってみようと。

    末崎 当時、私はまだ子どもでしたけど、マンガを読んだあとに劇団四季の『オペラ座の怪人』を観に行って、「わぁ、金田一のやつだ!」ってなりましたよ。

    天樹 1992年だもんね。俺がまだ30歳の頃だよ。

    末崎 しみじみしちゃいました(笑)? 当時、講談社近くにあるロイヤルホストが日本で一番売り上げを誇ったのは樹林さんのお陰って説もありますよね。

    天樹 それ、嘘だと思うんだけど(笑)。確かに打ち合わせでずーっといたけど……。

    末崎 当時、携帯電話もなくて、みんなロイヤルホストに「樹林さんいますか?」って電話をかけていたとか。

    天樹 その都度、名前で呼び出されるのが嫌で……。『MMR』とかで名前が知られていたから、「マガジンのキバヤシ様」って呼ばれるとみんな見に来るし……。嫌すぎた(笑)。

    末崎 「あれが、あのキバヤシさんか!」と(笑)。当時はそれだけ忙しかったと思うんですけど、トリックや動機を考え続けるためのインプットはどうされていたんですか。

    天樹 当時はネットがまだなかったからね。

    土岐 そうですよね。

    天樹 新聞だね。あとは本と雑誌の類。

    末崎 打ち合わせの合間をぬってインプットしていた感じですか? ネットがなかった頃に、どこからそんなにネタが。

    天樹 やっぱり新聞が大きかったかな。新聞って広げると大きいじゃない。それが結構大事で。ネットも記事がバーッと並んでいるんだけど、そこから気になるところを狭く掘っていく感じでしょ。

    末崎 ネットは表示されるものも完全にカスタマイズされていますしね。

    天樹 新聞って、広げていると全然興味ないものまでいっぺんに目につく。その中に、結構ヒントがあるんだよね。ネットだと、みんなが気になる記事は前に来るようになっている。でも、もうそこには何も新しいことはなくて……。やっぱり、全然人の目につかない、新聞をパッと広げたときに目につきにくい片隅にある変な記事が、意外と面白かったりヒントになったりするんだよね。

    土岐 なるほど。たとえばどんなものがありましたか?

    天樹 今でも覚えているのは、空間補助効果のトリックのネタ。人間の脳の認知の不思議さみたいなものだね。バラバラの断片みたいな文字があって、それを見ても何が書いてあるかわからないんだけど、その切れ目のところに鉛筆を置いたりして理由付けをしてあげると、すぐに読めちゃうという。

    土岐 ありましたね。

    天樹 あれは日経新聞か何かに載っていて、「これは絶対使える」と思ったんだよ。そういう見た瞬間に「!」みたいなのは、ネットではまず拾えないもん。人はやっぱり、今起こっていることを追っかけちゃうから。だから今でも新聞はちゃんと目を通しているんだよ。

    土岐 ずっとお忙しいイメージですけど、最大でいくつ連載をしていたんですか?

    天樹 週刊マンガだけで4本くらいやっていたかな。5本になったことも……。

    末崎 もはや人知を超えている(笑)。

    天樹 死にそうになった。今はもう絶対無理。その代わり、入稿や細かいことは全部ほかの人にやってもらっていたけどね。

    土岐 そこは切り離すほかないですよね。

    天樹 4本漫画原作のストーリー書いて、一緒にネームも修正して、小説も書いているっていう頃が一番きつかったかな。

    末崎 ずっと脳汁出てる感じですね(笑)。

    天樹 うん、変な脳汁出てた(笑)。

     

    新人編集者やマンガ家に見せるパフォーマンス

    末崎 私が週マガに配属された当初、1年目から『エリアの騎士』を担当させていただいたんですけど、とにかく勉強になりました。樹林さんは1年目の若手編集者のために、パフォーマンスをしてくれるんですよね。

    天樹 一応やるね。

    末崎 ネームをパッと開いて、1ページ目から最後まで一気に赤ペンで何かを書き込むんですよ。それで「今、何をしたか教えてやろう」って。「ここがこうなってこうなると、つまりここが見開きになるだろう」とか、構成をガラッと変える修正を目の前で見せてくれるんです。「わぁすごいな、これが編集なんだ」って見とれていました。それからは、できないくせに赤ペンを持ち歩いたりして(笑)。

    天樹 はは、みんなやるんだよね。最初は新人漫画家に失笑されながらも、一生懸命やる(笑)。

    末崎 それであるとき、「あ、できないな」と気づくんです(笑)。

    天樹 まあ、少しはできるんだろうけど。

    末崎 少しは「ここはこうしたほうがいいな」とかあるんですけど、20ページ以上を一から構成するっていうのは本当に難しくて。それを目の前で見せてくださるのは本当に勉強になりますね。

    天樹 そういう役割も必要かなと思っていたからね。講談社を辞めた後、編集者が育ってくれるのが一番大きかった。みんな結構いい編集者になって、何人も編集長になっているよね。

    末崎 そうですね、樹林さん担当だったという編集長がたくさんいます。樹林さんの元からヒットメーカーがたくさん巣立っていき、その後に代わる代わる1年目2年目の編集者がやってくる。指導社員じゃないけど、編集者としてはとてもありがたいです。会社から何かお支払いしてもいいんじゃないかってくらい(笑)。

    天樹 新人マンガ家も、半年もしないうちに結構腕を上げてくるよね。

    末崎 はい。見違えるようになる方もいます。

    天樹 最初は信頼関係を築くために、マンガ家に対してもそのパフォーマンスを見せることで、「この人についていくといいことあるかも」と思わせるわけだけど。

    末崎 でも、全然エラそうな態度をとらないですよね。樹林さんって、若手だろうが大御所だろうが常にすごくフラットに接しています。先輩として本当にすごいなと思います。

    天樹 バカなことも言うしね(笑)。

    末崎 率先して言ってくださる感じですよね(笑)。樹林さんとの打ち合わせはとにかく明るいです。みんな楽しそうに打ち合わせが終わる。次の作品の打ち合わせも笑い声から始まって、バカ笑いで終わるという。

    土岐 ほめ上手だとも聞いています。さとう先生にネームなどの感想を伝えるときに、電話で1時間くらいずっと褒め続けていたと聞きました(笑)。

    天樹 だって、あの人うまいもの。コマ取りも本当にわかりやすくて。

    末崎 本当にそうですね。構成力がすごいというか。

    天樹 並みの腕だとページに収まらないボリュームの原作を書いちゃっているんだけど、さとうさんはページに収めてきちゃう。

    末崎 そうですよね、編集から見ても「さすがにこれは入らないんじゃないか」という回でも、きちんと一枚絵を入れてくださるんですよね。

    天樹 ちゃんと入ってる。うまいよね。でも最初からそんなにうまかったわけじゃないんだよ。経験を積んでいるうちに、いつの間にか俺のやり方プラスアルファで彼女のやり方みたいなものを見つけて。今は安心して任せられる関係になったなって本当に思う。

    土岐 毎回、原作で驚かされ、さとう先生のネームでまた驚かされていますね。

    天樹 あと、驚くのは彼女の記憶力。打ち合わせのときに「ここはこうして」という修正のポイントをいろいろバーッて言うじゃない。最初のころから、彼女は一切メモらないで「はい」「はい」って聞いているだけだった。「大丈夫なのかな」と不安になったりしたけど、言った通りに、綺麗に直してくるんだよね。それこそ、時間が本当になくて口頭で原作を伝えることもあったんだけど、そんな時でもメモしない。録音して帰らなくていいのかなってくらいなのに、細かい設定まで忘れずきちんと仕上げてくる。すごい記憶力だなと思って。

    土岐 それはすごい。かっこいいですね。

    末崎 そんなさとう先生、ギャグも面白いですよね。

    天樹 意外とね(笑)。

    土岐 いつも楽しみにしています。

    末崎 ともすると殺伐としそうな金田一の世界観が、さとうさんのそうした遊び心でまた面白くなっていくんですよね。

    天樹 本当にプロだよね。

     

    マンガだから理解できること

    末崎 20年前と今とで、マンガの作り方に大きな変化はあったりするんですか?

    天樹 いろんな世界でわかりやすさについて問われているけど、マンガもよりそれが必要になってきている、という意識を持っているね。数年前から、日本の若者のリーディングスキルがすごく低くなっている、衰えているって話が出ているでしょ。

    土岐 以前もうかがいましたけど、簡単な文法がわからなくて、4割以上の中学生が文意を誤読していたという調査結果ですよね。

    天樹 ストーリーを作っている者にとって、これは大変な世の中になってきたなと。でも、マンガのいいところは、文章を読む力がやや弱い人に対しても、ある程度伝えられるところにあるよね。

    末崎 絵もありますからね。

    天樹 だから、マンガをもっと読んでくれって話なんだけど(笑)。

    土岐 ああ、なるほど(笑)。

    天樹 いい作品をいっぱい読んでいたら、マンガにも文章は入っているから初歩的にはいいんだよ、間違いなく。子どもにマンガ読ませないでゲームばっかりやっていたら、リーディングスキルは上がらない。マンガから入って、ある程度の年齢から絵のあんまり入ってない本を読んでいく、みたいな順番をたどっていけばいいと思うんだよね。

    土岐 幼いうちから、どうやって読解力を身に着けていくのか、というのは大事ですよね。下手したら、犯人の動機も理解できないままで、それだと作品の面白みもわからないですものね。

    天樹 この『金田一』シリーズがこれだけ長生きできているのは、やっぱりマンガだからですよ。今の時代に合わせているとはいえ、じつはかなり難しいことが書いてあるんだけど、その面白さが割と正確に伝わっている感じがする。

    末崎 そうですね。

    天樹 『金田一』はそういう意味でも、ミステリーへの入り口みたいなところのポジションにいて、ミステリーにファンを引き込み離さない魅力が求められている気がするんだよね。だから、わかりやすさは常に意識しているんですよ。

     

    ファンがいちばん気になるあのキャラクターは?

    土岐 1億部を突破して、今後ますますという感じですが、週刊少年マガジン編集部の企画で始まった『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』も大好評です。あれも最高に面白い作品ですよね。

    末崎 船津紳平さんという鬼才が、これまでの事件に対していろいろなツッコミをしていて(笑)。

    天樹 実際、『金田一少年』のシリーズには、「こんな犯罪、どうやって一人でやったんだ!?」みたいなトリックってたくさんあるんだよ。自分で言うのもなんだけど(笑)。そんなツッコミどころをちゃんとツッコんでくれていて、ずっと見どころ満載という感じだよね。

    末崎 発想が面白いですよね。犯人、めっちゃフィジカル……とか(笑)。

    天樹 だいたい犯人、フィジカル半端ない(笑)。

    末崎 体力使ってこんなに頑張ったのに、って同情しちゃいます。あっさり謎を解かれていて切なくもなります。

    土岐 『金田一』シリーズを読み込んだ人ほど楽しめますよね。そんなファンが今、一番の関心ごとは、「美雪37歳はいつ出るんだ」っていう点じゃないですかね。樹林さん、僕たちにも全然教えてくれない(笑)。

    天樹 そうね、美雪がこれからどういう形で出るか。まだ何も言っていないんだよね。一が独身とも言っていないし、既婚とも言ってない。ただ、一と美雪がつながっていることだけはわかる(笑)。

    末崎 まだ秘密なんですよね。美雪がどうなっているのか、早く知りたいです。

    土岐 これが結構、一番大事な謎だったりしますよ。

    天樹 大事な謎だね。まだ当分は……どうかな。

    土岐 でも本当に今回のシリーズは、この「37歳」というのがなんか絶妙にいいんですよね。

    天樹 ね。ゴロがいいというか。最初は『金田一主任の事件簿』とかの案もあったんだけど(笑)。今では他は考えられないなぁ。17歳の20年後で37歳というだけなんだけど、響きがいいよね。40歳でもなく中途半端なところが。

    末崎 今後は、さらに『金田一50歳の事件簿』とかまでやっていきたいです!

    天樹 この次はね、その前に『金田一パパの事件簿』かなと。

    末崎 パパですか、いいですね!

    天樹 子連れ金田一。

    末崎 今、カラカラカラみたいな、子連れ狼ふうなのが浮かびました(笑)。

    天樹 子どもにヒントをもらうんだよ。三毛猫ホームズが猫にヒントもらうみたいに。すごい落ち着きのない子どもで、チョロチョロしちゃって、「どこに行ったんだ!?」って探すとヒントを見つけていて、「よくやった!」みたいな。

    土岐 それはまた楽しみですね(笑)!


    天樹征丸(あまぎ・せいまる)
    週刊少年マガジン連載の『金田一少年の事件簿』シリーズの原作を担当し、小説版『金田一少年の事件簿』シリーズも執筆。その他、いくつかのペンネームで『サイコメトラーEIJI』『クニミツの政』『神の雫』『BLOODY MONDAY』『エリアの騎士』など、数々の大ヒットマンガの原作を手がける。また本名の樹林伸名義で『リインカーネイション 恋愛輪廻』(光文社刊)、『ビット・トレーダー』(幻冬舎刊)など小説も執筆。


    ※本記事は、講談社コミックプラスに2019年10月7日に掲載されたものです。
    ※この記事の内容は掲載当時のものです。




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