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11月28日(木)に、三笠書房から『へんに進化してしまったいきもの』が発売されました。
本書は、2018年にアメリカで発売された、いろんな動物たちの“屁”事情を収録した『Does It Fart?(おならする?)』のシリーズを邦訳したもの。ニューヨークタイムズのベストセラーに選ばれるほど大ヒットした“一ぷう”変わったシリーズです。
本書には、進化の結果ちょっとズレてる習性を身につけてしまった動物たち80種が収録されています。
異性を惹きつけるため、さまざまな工夫をするのは動物の本能とも言えるでしょう。クジャクのオスのように色鮮やかな羽を広げて求愛することや、人間も好きな人に振り向いてもらえるように見た目を気にすることもあるでしょう。
オマキザルのメスは、気になる異性の尻尾を引っ張ったり、石を投げたりと小学生のようなちょっかいを出すという可愛らしい行動を取ります。
しかし、オマキザルのオスは少し変わった行動を取ります。
それは「自分のおしっこを、自分の身体にすりつける」こと。理解しがたい行動ですが、オマキザルのおしっこには男性ホルモンの一種テストステロンが含まれており、メスはその量を測って相手としてふさわしいかどうか決めているそう。
オマキザルを見習って自分も……! というのは、やめておきましょう。逆に周囲から人が離れていくと思います……。
自分の大切な子どもを育てるならば、手の届く範囲が安心ですよね。背中に卵を埋め込んで育てるコモリガエルという種も十分「へんな」動物ですが、1980年代に絶滅してしまったカモノハシガエルも相当「へんな」子育てをしていました。
その子育てとは、母親が受精卵を飲み込んで、胃の中で子どもを育てるという方法。
胃の中は、「プロスタグランジン」という胃酸の生成を妨げる物質が分泌されているので、自分の子供が消化されることはありません。子育ての間は食事を取ることができず、子どもがカエルになるまで、身を削って過ごします。子どもたちが大きくなると、母親は吐き出すように子どもたちを送り出したようです。
本書には他にも、排せつや求愛行動、名前の付けられ方など、動物図鑑には載らないようないきものの一面が収録されています。
話を聞いたら誰もが耳と首を傾けたくなるいきものたちの“へんな”特徴を楽しんでください。
記事中イラスト:唐木みゆ