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    ホームレスの男女を通して「貧困」「格差社会」を描く『中央駅』 “韓国文学界の逸材”キム・ヘジンの長編デビュー作

    2019年11月17日
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    ほんのひきだし編集部
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    『82年生まれ、キム・ジヨン』『私は私のままで生きることにした』など、ヒットの続く韓国文学。11月12日(火)、『娘について』が反響を呼んだキム・ヘジンさんによる初の長編小説『中央駅』が初めて邦訳され、彩流社から発売されました。

    架空の駅「中央駅」を舞台に、どん底に堕とされた男女の愛を描く本作は、『娘について』よりも前の2013年に出版され、韓国の第5回中央長編文学賞を受賞した作品。韓国とフェミニズムが強く結びついて認識されている昨今ですが、本作で描かれているのは「貧困」と「格差社会」です。

    固有名詞のようで普遍的な「中央駅」という名前、そして主要登場人物であるホームレスの男女の名前が作中では明らかにされていないことが、自分のすぐそばで起きていること、自分の身に起きても不思議ではないことのように感じさせます。

    出版社からのおすすめポイント
    いろいろな人が多様な読み方をでき、読後、その人なりの「中央駅」を想起させる力のある小説です。フィクションであるにもかかわらず、路上生活経験のない読者にもホームレスとして暮らすということはこういうことなのか、と感じさせてしまう圧倒的なリアリティには、思わずうなります。わかりやすいエンターテインメントではなく、考えさせられる小説としてオススメです。

    中央駅
    著者:キム・ヘジン 生田美保
    発売日:2019年11月
    発行所:彩流社
    価格:1,650円(税込)
    ISBNコード:9784779126116

    これがどん底だと思ってるでしょ。
    違うよ。底なんてない。
    底まで来たと思った瞬間、
    さらに下へと転げ落ちるの――(本文より)

    路上生活者となった若い男、同じく路上で暮らしながら、毎晩、際限なく酒をあおる病気持ちの女。
    ホームレスがたむろする中央駅を舞台に、二人の運命は交錯する。

    現在形の直線的な文章で断崖絶壁に追い詰めては平地に連れ戻す、この文体の力は、永きにわたり韓国文学の財産になるであろう。
    ──「第5回中央長編文学賞受賞作」審査評

    愛の本質を探究しつつも、限界に達した資本主義の影と社会の問題を見逃さない若い作家の洞察……
    作品に深みを与えるまっすぐで流麗な文章
    ──中央日報 書評

    (彩流社公式サイトより)

     

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