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田島列島さんの漫画『子供はわかってあげない』が実写映画化され、2020年初夏に公開されることになりました。
『子供はわかってあげない』は田島さんの長編デビュー作で、2014年に「モーニング」(講談社)で連載された“新感覚ボーイミーツガール”。「このマンガがすごい!2015」でオトコ編第3位、「マンガ大賞2015」では第2位にランクインし、糸井重里さん、夏帆さん、西野七瀬さんほか数々の著名人も好きな作品として挙げています。
映画化を手がけるのは、「南極料理人」「横道世之介」などを手がけ、新作が待ち望まれていた沖田修一監督。
山﨑努さん・樹木希林さんが円熟の夫婦を演じた「モリのいる場所」(2018年5月)から一転、自身が熱望していたテーマのひとつだという“高校生の青春”を、初の漫画原作となる今作で描きます。
もうすぐ夏休みのある日、高校2年の朔田美波(さくた みなみ)は、水泳部の練習中に、ちょっと変わった書道部員の“もじくん”こと門司昭平(もじ しょうへい)と学校の屋上で運命的に出会い、思いもよらない父親探しの旅が始まる……。初めての恋、秘密の家族…… 様々な出会いで美波は成長していく。ひと夏の甘酸っぱい冒険に、誰もがあたたかなあの頃を思いだす。
主人公・美波を演じるのは上白石萌歌さん。撮影は7月から8月にかけて約1か月行なわれ、上白石さんは10代最後の夏を、念願の沖田監督作品への“初参加かつ主演”で過ごすこととなりました。
相手役をつとめるのは、石井裕也監督作「町田くんの世界」で主演に大抜擢され話題を呼んだ細田佳央太さん。
今回の発表にあたり、上白石萌歌さん・細田佳央太さんをはじめ、沖田修一監督、原作者の田島列島さんからもコメントが届いています。
上白石萌歌さんのコメント
かねてから大好きだった沖田監督の作品に携われることが心から幸せでした。瑞々しい原作の空気感と沖田監督の映像美がどんな化学反応を起こすのか楽しみで仕方がありませんでした。ずっと沖田監督の世界で息をしていたくて、撮影が終わるのがとても寂しかったです。そして、共演の細田佳央太さんはお芝居をするうえで一番助けられた存在。門司くんは彼そのもので、細田さんがいなければ美波を演じきれなかったかもしれないと思うほどです。
10代最後の夏はすべての想いをこの作品に込めました。きっと人生の宝になります。
細田佳央太さんのコメント
沖田監督から『原作の門司くんっぽさは台詞で表しているから、細田くんは自由にお芝居して良いよ』と言って頂いて作品に入ったので、原作を意識しすぎず自分らしく門司くんと向き合うことが出来ました。
沖田組の明るく、笑いが絶えない雰囲気が、自然と原作の世界観に寄っていったのだと思います。
上白石さんにもお芝居で引っ張って頂き、特にラストシーンの二人芝居では、目のお芝居に感化されました。
高校最後の夏に沖田組での撮影に参加させて頂けたこと、素敵な共演者・スタッフの方々・作品に巡り会えたこと、全てに感謝です。
沖田修一監督のコメント
何気なく手にして読んだ、好きな原作でした。田島列島さんの描かれた、独特のユーモアのようなものを、映画にするのが、難しそうでしたが、それ以上に楽しそうで、挑戦してみることにしました。美波を探す中で、上白石さんに会いました。自分の映画の雰囲気に、とても似合いそうだと思いました。素朴な可愛らしさがあって、映画のために身体を張ってくれる強さもありました。あと、すごい泳げました。細田くんは、驚くほどに純粋な青年で、今時珍しいくらいでした。この二人と一緒に、映画を作れる喜びを感じながら、一夏の撮影をさせてもらいました。
田島列島さんのコメント
この度『子供はわかってあげない』が実写映画化という事で、漫画・映画好きの心の中に常にある漫画の実写映画化どないやねん問題ですが、あの沖田修一監督が撮ってくださるということで、私、イチ邦画ファンとしましても大変出来上がりが楽しみな作品です。
私の漫画を大切に思ってくださる方にも楽しみにして頂けたら嬉しいです。
映画「子供はわかってあげない」
上白石萌歌 細田佳央太
監督:沖田修一
原作:田島列島『子供はわかってあげない』(講談社モーニングKC刊)
企画・製作幹事:アミューズ
配給:日活
制作プロダクション:オフィス・シロウズ
© 2020「子供はわかってあげない」製作委員会
© 田島列島/講談社
※(2019/11/12)初出の記事に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。