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『弱虫ペダル』は、「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)で連載中の、自転車競技を題材にした人気スポーツ漫画。
10月15日(火)に、岩崎書店より小説版が発売されました。
小説版『弱虫ペダル』の魅力とは? 連載開始当初からの「弱ペダ」大ファンとして、本書を企画した岩崎書店の営業部員の私が、おすすめポイントを3点ピックアップしてご紹介します。
自転車を通じて、はじめて友達ができた主人公・小野田坂道や、大きな大会で負けて、そこから立ち上がろうと懸命に努力をする今泉俊輔、小柄な身体でなかなか勝てなかった過去がある鳴子章吉……。
『弱虫ぺダル』は物語が進むにつれて、敵味方どちらも魅力ある個性的なキャラクターがたくさん登場します。それぞれのキャラクターが、今の「個性」にいたるまでの過去や苦悩が描かれるから、読者も感情移入をしながら楽しめます。
ノベライズを担当した輔老心さんは、『スーパーパティシエ物語』『いやし犬まるこ』(岩崎書店)など、主にノンフィクションを手がけてきた作家です。
『弱虫ペダル』のおもしろさを、文章で十分に表現しつつ、漫画で描かれなかった登場人物の感情や舞台背景などを詳しく書き込んでいるので、小説版ならではの読みごたえを得られますよ。
本シリーズは、子どもたちの「活字離れ」を食い止めるためにスタートした企画だけあり、読書が苦手な子どもたちをひきつける工夫が施されています。
たとえば、挿絵。YouTubeやゲームに夢中の子どもや、読書が苦手な子どもだと、文字がぎっしり詰まった本を見ると、そこで心が折れてしまうかもしれません。しかし、本作では、アート・ディレクターの山田武さんが物語を読み込み、効果的に原作コミックのカットを配置しています。漫画のシーンがページのいたるところに散りばめられているから、コマを追って、作品のイメージを掴むことができます。
迫力ある原作の絵によって、弱虫ペダルの躍動感のあるレース展開や登場人物の心の動きが、より伝わりやすくなっています。
さらに、巻末には、「これでキミも自転車通!」というコミック版にはない内容を特別収録。第1回は「自転車の種類」というテーマで、ロードバイクは女性でも簡単に持てる重量であることや、ギアは前後に付いて20段階以上変えられることなどの情報が紹介されています。知ると人に教えたくなる「自転車うんちく」、おもしろいですよ。
なんといっても、『弱虫ペダル』の素晴らしいところは、物語がおもしろいこと! 迫力のレースシーンはもちろん、坂道たちの友情・努力・成長を描いたストーリー展開は、感動とハラハラドキドキが満載です。
小学生くらいの子どもたちにとって、自転車は漕ぐだけでドンドン新しい世界に連れていってくれる身近な乗り物。
原作者の渡辺航さんからは、「自分のために、友だちのために。そんな坂道と自転車に乗ってペダルを回してみよう! きっと世界が、キミの気持ちがどんどん変わっていくはずですよ!」というメッセージをいただきました。
今回の小説版『弱虫ペダル』を読んで、友達とつながったり、自転車に乗ってどこかに遊びに行ったりと、新しい楽しさに出会うきっかけになるかもしれません。
はじめて「弱ペダ」に出会う子どもにも、長年の「弱ペダ」ファンである大人にも、楽しめること請け合いの『小説 弱虫ペダル』。秋の読書は、これで決まり! ですね。