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サッカーワールドカップ、夏のオリンピックに並ぶスポーツの大イベント「ラグビーワールドカップ」が9月に日本で開幕します。最初の試合は1か月後の9月20日(金)で、日本とロシアが対戦します。
ラグビー日本代表“ブレイブブロッサムズ”も、先日のPNC(パシフィック・ネーションズカップ)で8年ぶりの優勝。ワールドカップ初のグループリーグ突破に弾みをつけました。
しかし、ラグビー観戦初心者にとっては、「ルールがわからない」「ごちゃごちゃしてて、何が起こっているかわからない」という悲しいラグビーあるあるを克服しないと、応援どころではありません。
そこで、まずは「これだけ覚えればラグビーを楽しめる!」という簡単なポイントを紹介します。
「ラグビー“フットボール”」というだけあって、由来はサッカーではありますが、「ゴールにボールを入れると得点になる」サッカーとは異なるスポーツです。
まず基本的に、ラグビーは陣地取りゲームだということを覚えてください。ラグビーはボールより前(攻めている方向)ではプレーできないスポーツです。ボールを持っている側は、ボールを先頭に前線を押し上げて、持っていない側はそれをさせないように身体を張って止め続けます。
また、サッカーは「ゴールにボールを入れると得点になる」のに対して、ラグビーにはいくつかの得点パターンがあります。
しかし、必ず覚えておきたいのは3つだけです。
一つは、前線を相手陣地に押し切り、相手のインゴール(陣地)にボールをつけることで得点するトライ。最もオーソドックスな得点方法で、これは5点です。そのトライ後に、ゴールポストといわれる高い2本の棒の間にボールをキックして通すと2点追加されます。これをコンバージョンゴールといいます。
もう一つは、相手の反則によって与えられるペナルティゴール。これをコンバージョンゴールと同じく2本のポールの間にキックして通すと3点入ります。
おさらい
・【5点】相手の陣地にボールをつける =「トライ」
・【2点】トライの後、ボールをキックしてゴールポストの間に通す=「コンバージョン」
・【3点】相手が反則した地点からボールをキックして、ゴールポストの間に通す=「ペナルティゴール」
ほかにも得点パターンはありますが、覚えておくのはこのパターンで十分です。「トライは5点。キックは2点か3点があるよ」と覚えておくといいでしょう。
ラグビーがよくわからなくなる理由の一つが、「今、なんで審判の笛が鳴ったの?」という疑問。
審判が笛を鳴らすのは、点が入った時以外であれば、9割がた反則が起きたときです。
ラグビーの代表的な反則は2つ、ボールを前方(攻めている方向)に落としてしまう「ノックオン」と、ボールを前方に投げる「スローフォワード」。先ほど触れた通り、ラグビーはボールより前ではプレーできません。なので、自分でボールを持って走るか、自分より後方にいる選手にパスをして前方へ走ってもらうという方法で前進する必要があります。
しかし、ラグビーは1チーム15人という大人数で行なわれ、しばしばボールを中心に固まりになるので、どこにボールがあるかわからなくなることもあります。
そんな時に笛が鳴ったら、まずは審判を見てみましょう。審判は、笛と同時に腕でジェスチャーをします。そのジェスチャーによって、どんな反則をしたのかわかるようになっています。
トンガやフィジーなど太平洋に浮かぶ国には、「ウォークライ(War Cry)」という、試合前に自らを鼓舞する踊りをするところがあります。
世界ランキング第1位のラグビー最強国・ニュージーランドの「ハカ」は、先住民マオリ族の神聖な儀式で、これもウォークライにあたります。
ハカには「頑張って! 頑張って!」と聞こえなくもない「Ka Mate(カ・マテ)」と、大一番の試合でしか披露しない「Kapa o Pango(カパオ・パンゴ)」の2種類あり、どちらも大迫力。
勝ち進むことは必至のチームなので、「ハカ」は何度も見ることになると思います。歌詞と振り付けを覚えておくと自然と身体が動き出し、試合観戦のモチベーションも高まるはずです。
これまでなかなか日の目を浴びなかったラグビーに、最高のスポットライトがあたります!
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