今日は節分。節分の日には厄除けのため、「福は内、鬼は外」と言いながら炒った大豆を撒き、年齢の数だけ豆を食べるのが一般的です。邪気除けのために柊鰯(ひいらぎいわし)を飾るところもありますね。でも実際に鬼を見たことがある人はそうそういないはず。「鬼ってどんなもの?」という想像が膨らむ、鬼の出てくる絵本をご紹介します。
- えんまのはいしゃ
- 著者:くすのきしげのり 二見正直
- 発売日:2011年11月
- 発行所:偕成社
- 価格:1,320円(税込)
- ISBNコード:9784033319605
生きていたときにいいかげんな治療をしていたことを閻魔様に「将棋ばかりして怠けていたな!」と咎められ、地獄へ落とされそうになった歯医者さんが、とっさに機転をきかせて立ち回ります。読むとちょっぴり歯が痛むような気がしてくるけど笑っちゃう、楽しい絵本です。
- おにたのぼうし
- 著者:あまんきみこ いわさきちひろ
- 発売日:1982年11月
- 発行所:ポプラ社
- 価格:1,100円(税込)
- ISBNコード:9784591005293
節分の夜。どの家に行っても豆まきの最中で行く当てがない「おにた」は、まく豆もない貧しい家の女の子を見つけます。女の子に豆まきをしてもらおうとする「おにた」の優しさが心に響く絵本です。
- おにはうち!
- 著者:中川ひろたか 村上康成
- 発売日:2000年11月
- 発行所:童心社
- 価格:1,430円(税込)
- ISBNコード:9784494005949
ツノを隠した鬼の子「におくん」。みんなで仲良くあそんでいるうちに、豆まきをすることになってしまいました。さて「におくん」はどうするかな?
- おにはうちふくはそと
- 著者:西本鶏介 村上豊
- 発売日:1983年12月
- 発行所:ひさかたチャイルド
- 価格:1,320円(税込)
- ISBNコード:9784893252548
豆も買えない貧しい夫婦が、声だけの豆まきを始めました。「おにはうち、ふくはそと」……あれれ? ちょっと違うんじゃ……? その声を聞いてやってきたのは2匹の鬼! さあ、夫婦は一体どうなってしまうのでしょう?
- ソメコとオニ
- 著者:斎藤隆介 滝平二郎
- 発売日:1987年07月
- 発行所:岩崎書店
- 価格:1,540円(税込)
- ISBNコード:9784265911110
5歳のソメコは遊びたい盛り。鬼にさらわれてしまったのにちっとも怖がる様子がなく、鬼を遊びに誘う始末です。困った鬼が取った行動は? 怖いはずの鬼が女の子に振り回されるユニークなお話です。
- だいくとおにろく
- 著者:松居直 赤羽末吉
- 発売日:2007年04月
- 発行所:福音館書店
- 価格:990円(税込)
- ISBNコード:9784834000856
何度橋をかけても壊れてしまう、激流の大きな川。困り果てた村の人は、腕のいい大工に橋をかけるよう頼みます。「さあ、一人の大工の挑戦が始まるぞ!」「でも大丈夫かな?」と思っていたら、鬼が現れて「おまえの目玉をよこしたら橋をかけてやる」と言いました。そして次の日川へ行くと本当に半分橋ができていて……。
鬼と大工との問答から目が離せません。荒々しく描かれた川の絵にも注目してみてください。
- 泣いた赤おに
- 著者:浜田廣介 梶山俊夫
- 発売日:1993年01月
- 発行所:偕成社
- 価格:2,200円(税込)
- ISBNコード:9784039635907
心優しい赤鬼は人間と仲良く暮らしたいと思っています。しかし人間は赤鬼を怖がって近づいてもくれません。そこで友達の青鬼が赤鬼のために一肌脱ぎますが……。青鬼の友情の厚さに胸が熱くなる名作です。
- まゆとおに
- 著者:富安陽子 降矢奈々
- 発売日:2004年03月
- 発行所:福音館書店
- 価格:990円(税込)
- ISBNコード:9784834009989
山姥の娘・まゆが、ある日鬼に出会います。鬼が自分を煮て食べようとしていると知らずに、お湯を沸かすためお手伝いするまゆ。一体どうなってしまうのでしょうか? なかなか珍しい山姥と鬼の共演に、はらはらどきどきします。
(おはなしマラソンHP「おすすめ絵本箱」2012年1月分より一部編集)
