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  • 「ツバキ文具店」を愛する人々への、“長い長いお返事”のような物語。小川糸『キラキラ共和国』が文庫化

    2019年08月17日
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    幻冬舎 編集・出版本部 君和田麻子
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    読む人の心を温かく包むような、優しさあふれる作品を数多く執筆されている小川糸さん。そのひとつ、小さな文房具屋の店主・鳩子の穏やかな日常を描いた『ツバキ文具店』は、2017年の「本屋大賞」第4位に入賞。同年にNHKドラマ10で多部未華子さん主演によりドラマ化され、大きな反響を呼びました。

    その続編である『キラキラ共和国』が、8月6日(火)に文庫版となって発売。今回は本書について、編集を担当した幻冬舎の君和田麻子さんに文章を寄せていただきました。

    キラキラ共和国
    著者:小川糸
    発売日:2019年08月
    発行所:幻冬舎
    価格:660円(税込)
    ISBNコード:9784344428805

     

    本を閉じたあとも、物語は続く

    小さな頃から本が大好きでした。日常を忘れるくらい没頭するのもとても贅沢な読書体験ですが、私が好きだったのは、本を閉じた後も、まだ物語の世界が続いているような、当たり前の日常がいつもよりキラキラして見えたり、明日が待ち遠しくなったりする本でした。

    『ツバキ文具店』は、鎌倉を舞台にした代書屋の物語です。亡き祖母の跡を継いだ店主・鳩子のもとに、絶縁状や借金のお断り、天国からの手紙など風変わりな依頼が舞い込みます。

    物語に登場する鳩子がひとりで出かけるカフェや行きつけのパン屋さん、大好きな寺社は、すべて実在します。「ツバキ文具店」以外は。

    『ツバキ文具店』を片手に、鎌倉を散策する方々がたくさんいて、鎌倉観光局の窓口には、「ツバキ文具店はどこにありますか?」という問い合わせもあったとか。出版社にもたくさんのお問い合わせをいただきました。

    フィクションだけれども、日常とつながっているかのような物語。この『ツバキ文具店』は、まさにそんな物語です。

    本の最後に、「ツバキ文具店へのお手紙はこちらへ」と明記したこともあり、感想はもちろんですが、鳩子宛の代書の依頼や、年賀状、引越しのご連絡などたくさんの読者ハガキやお手紙が届きました。

    デビューから8年、続編やシリーズものを書かれたことのなかった小川糸さんから、発売から少ししてメールをいただきました。そこには、「ツバキ文具店の続きを書いてもいいですか?」と書かれていました。本当に飛び上がるほど嬉しくて、すぐに糸さんにお電話したことを今でも覚えています。

    そして、翌年に完成したのが『キラキラ共和国』です。この物語は、お手紙をくださった読者の方々への、そして、続編を待ち望んでくださった皆さまへの、糸さんからの長い長いお返事です。

    ぜひ、鳩子やご近所さんのバーバラ婦人や男爵、QPちゃんが暮らしている鎌倉に遊びに来てください。みんなで待っています。

    幻冬舎 編集・出版本部 君和田麻子

     

    ▼前作『ツバキ文具店』はこちら

    ツバキ文具店
    著者:小川糸
    発売日:2018年08月
    発行所:幻冬舎
    価格:660円(税込)
    ISBNコード:9784344427617




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