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1月19日に発表された第154回芥川賞・直木賞では、芥川賞に滝口悠生さんの「死んでいない者」(「文学界」12月号)と本谷有希子さんの「異類婚姻譚」(「群像」11月号)、直木賞に青山文平さんの『つまをめとらば』(文藝春秋)が選ばれました。『死んでいない者』は、今週発売の新刊として書店店頭に並んでいます。『異類婚姻譚』は1月20日に単行本として発売されましたが、受賞が決定したため緊急重版がかけられました。
そんな中、他の文芸書でもビッグタイトルが続々登場! さらには「あの人」の緊急出版作も登場して――……。今週の新刊台は、話題の書が群雄割拠状態! さっそく見てみましょう。
『あの日』(小保方晴子/講談社)
緊急出版で話題の、小保方晴子さんによる手記『あの日』。小保方さんは2014年にSTAP細胞研究の論文を発表するも、不正疑惑がかけられ2015年11月に博士号取り消しの処分を受けています。本書には、そんな一連の騒動の渦中に身を置いた当事者としての目線から、当時の心境や学会の内幕、今後の展望などが綴られています。
『死んでいない者』(滝口悠生/文藝春秋)
第154回(2016年)芥川賞受賞作! 滝口悠生さんは2011年のデビュー以来、『寝相』や『愛と人生』などで数々の賞へのノミネートおよび受賞を経験している、若手実力派作家です。『死んでいない者』では、大往生を遂げた男の通夜に集まった30人あまりの親類たち一人ひとりの思いから、永遠の時間が立ち上がる奇跡の一夜が描かれています!
●あわせて読みたい:154回芥川・直木賞が決定 芥川賞は本谷有希子・滝口悠生のタブル受賞
『浮雲心霊奇譚 妖刀の理』(神永学/集英社)
怪異×幕末×イケメン(!?)にピンと来たあなた! 「心霊探偵八雲」「怪盗探偵山猫」シリーズなどで知られるエンタメミステリ界の鬼才・神永学さんの最新作が登場しました。「浮雲心霊奇譚」シリーズは、「心霊探偵八雲」の祖先が登場する作品として位置付けられており、本書『浮雲心霊奇譚 妖刀の理』は2014年の第1弾に続く2冊目となります。独特の世界観が魅力のシリーズです。
『ガラパゴス(上・下)』(相場英雄/小学館)
経済ジャーナリストにして経済小説の名手・相場英雄さんによる最新作。『ガラパゴス』は上下巻合わせて約600ページの大著です! 古い団地の一室で自殺に見せかけて殺害された派遣労働者――……真実が近付くほどに、ガラパゴス化した日本社会の矛盾が露呈されていきます。平成版『蟹工船』ともいえる、社会派ミステリの傑作です。
『赤毛のアンナ』(真保裕一/徳間書店)
映画化もされた『ホワイトアウト』をはじめ『連鎖』『ボーダーライン』などの代表作で知られる真保裕一さんの最新作『赤毛のアンナ』は、著者自身も愛読したというあの名作へのオマージュが込められた一冊。男を殺して逮捕されたアンナのために児童養護施設の仲間たちが奔走を始めるという、青春サスペンス長編です!
『Nu season』(エヌディー・チョウ/ワニブックス)
今や日本を代表する女優として押しも押されぬポジションを獲得している深田恭子さんですが、一方で「写真集の女王」としての一面も持ちあわせていらっしゃいます。なんとこれまでに刊行された写真集は15冊以上! そんな彼女の最新作は、イタリアのヴェニスとローマが舞台! 様々なドレスを身にまとい、鮮烈なショットを惜しげもなく披露しています。
『なつめふく』(三戸なつめ/学研プラス)
「前髪を切りすぎた」でお馴染み、カリスマ青文字系モデルにして歌手としても活躍中の三戸なつめさんによる、2冊目のフォトブックが刊行されました! 「なつめ式」のおしゃれ、メイク、ライフスタイルに加えて、中田ヤスタカさんプロデュースによるアーティストデビューまでの道のりも追った、ファン必携の内容です!
以上、今週は7タイトルご紹介しました。次回もお楽しみに。