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  • 特集「韓国・フェミニズム・日本」で大反響の文藝秋季号 発売5日で17年ぶりの重版決定 単行本化も

    2019年07月10日
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    ほんのひきだし編集部
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    リニューアル第2号の「文藝」2019年秋季号が緊急重版 同誌の重版は17年ぶり

    7月5日(金)に発売された文芸誌「文藝」2019年秋季号が、発売から5日にして緊急重版されることになりました。

    「文藝」は、1933(昭和8)年に創刊された河出書房新社の季刊文芸誌。日本で最も歴史の古い文芸雑誌の一つですが、同誌の重版は2002年冬季号以来17年ぶりのことです。

    2002年冬季号には、特集「文学シーン1998-2002」、そして緊急特集として「Cocco 絵本『南の島の星の砂』によせて 10冊の絵本と12色のことば」を掲載。この頃、1年半前から活動を中止していたCoccoさんの絵本デビュー作『南の島の星の砂』がたいへん話題になっており、同号はCoccoさんが幼い頃読んでいた絵本なども紹介され、大きな反響を呼びました。

     

    特集は「韓国・フェミニズム・日本」 多分野からの論考を掲載し、発売前から話題に

    文藝 2019年 08月号
    著者:
    発売日:2019年07月05日
    発行所:河出書房新社
    価格:1,490円(税込)
    JANコード:4910078210897

    「文藝」2019年秋季号の特集は「韓国・フェミニズム・日本」。ベストセラーとなっている『82年生まれ、キム・ジヨン』をはじめとした“韓国文学”を通して、日本文学の現在、そして世界文学のこれからを照射する内容となっており、フェミニズムをさまざまな分野から考えた論考が集まっていることもあって発売前から話題に。

    初日から売り切れ店が続出し、「手に入らない」「ぜひ重版してほしい」との声が多数あがっていました。

    特集巻頭には、韓国文学ブームの立役者ともいえる斎藤真理子さんと、日本の翻訳文学の発展に携わってきた鴻巣友季子さんによる対談「世界文学のなかの隣人──祈りを共にするための「私たち文学」」を掲載。

    そのほか『82年生まれ、キム・ジヨン』の著者であるチョ・ナムジュさんや、直木賞作家の西加奈子さんなど、日韓作家10人による短編競作を収録。

    アジア初の国際ブッカー賞作家であるハン・ガンさんによる「京都、ファサード」、パク・ソルメさんの「水泳する人」といった書き下ろし作品や、同誌が世界初公開となるイ・ランさんの「あなたの可能性を見せてください」、さらに20代を中心に人気を誇る韓国出身の日本語ラッパー、MOMENT JOONさんによる自伝的小説「三代」の抄訳なども読むことができます。

    なお「文藝」2019年秋季号の重版分は、7月19日(金)以降順次書店店頭に並ぶ予定とのこと。特集「韓国・フェミニズム・日本」の単行本は、今年11月刊行予定です。

    「文藝」は今年4月発売の夏季号よりコンセプトとデザインを一新、約20年ぶりの大幅リニューアルが好評を博しました。そのリニューアル号を上回る今回の反響に、編集部は非常に驚きながらも、現代における文芸誌の役割に大きな手応えを感じています。今後も最高に面白い世界/日本文学シーンの最前線を発信していきます。

    (「文藝」編集長 坂上陽子)

     

    「文藝」2019年秋季号

    文藝 2019年 08月号
    著者:
    発売日:2019年07月05日
    発行所:河出書房新社
    価格:1,490円(税込)
    JANコード:4910078210897

    【創作】
    山崎ナオコーラ「リボンの男」(140枚)
    子育て中の主夫の時給はいくら? 「時給かなりマイナスの男」の主人公が、野川沿いの道を三歳の息子と歩きながら発見する、新しい“シュフ”の未来。

    吉村萬壱「流卵」(260枚)
    「滅び行く人間どもの価値観は全て屑や」――新人類への進化という向こう側の世界に行かなければならない、それこそが選ばれた民の使命。性の目覚めと悪魔崇拝がもつれ合う、奇妙な陶酔と官能。ししし……

    陣野俊史「鶴鳴」(160枚)
    彼女は言った。「見ようとする者(もん)にしか見えん」と―― 青白い光とともに飛来した折鶴、その「内側」に折り込まれていた祈りとは? すぐ隣に在る「世界」を照射する、気鋭の飛躍作。

    【特集】韓国・フェミニズム・日本
    対談 斎藤真理子×鴻巣友季子
    「世界文学のなかの隣人――祈りを共にするための「私たち文学」」

    〈短編〉
    イ・ラン「あなたの可能性を見せてください」(斎藤真理子 訳)
    小山田浩子「卵男」
    高山羽根子「名前を忘れた人のこと――Unknown Man」
    チョ・ナムジュ「家出」(小山内園子/すんみ 訳)
    西加奈子「韓国人の女の子」
    パク・ソルメ「水泳する人」(斎藤真理子 訳)
    パク・ミンギュ「デウス・エクス・マキナ――deus ex machina」(斎藤真理子 訳)
    ハン・ガン「京都、ファサード」(斎藤真理子 訳)
    深緑野分「ゲンちゃんのこと」
    星野智幸「モミチョアヨ」

    〈わかる! 極める! 韓国文学一夜漬けキーワード集〉

    〈エッセイ〉
    渡辺ペコ「推しとフェミニズムと私」
    ハン・トンヒョン「違うということと、同じということ」
    小川たまか「痛みを手がかりに 日本と韓国のフェミニズム」

    〈論考〉
    姜信子「極私的在日文学論――針、あるいは、たどたどしさをめぐって。」
    斎藤真理子「物語の中の「他者」と「隣人」――「匂い」で読む韓国女性文学小史」

    〈自伝的小説〉
    MOMENT JOON「三代(抄)――兵役、逃亡、夢」

    【創作】
    小川洋子「約束された移動」
    佐々木譲「ショッピングモールから始まる」

    【特別論考】
    安藤礼二「神秘と抽象――鈴木大拙と南方熊楠」
    南方熊楠の「曼陀羅」と鈴木大拙の「霊性」は同時代のシュルレアリスムと抽象絵画と共振し、シュヴァルと木喰につながる。世界史的スケールで両巨人の思想を甦らせて未来をゆるがす渾身の力編。

    【特別対談】
    保坂和志×宇野邦一「新たなるベケットと小説の未来」

    【新コーナー】「キネマ文藝 美しいあの女(ひと)」
    第1回「火口のふたり」瀧内公美/柚木麻子

    【新連載】
    磯部涼「移民とラップ」【第1回】日本を歌う
    英語から日本語に移植されたラップの言葉を通して、移民化した現代の日本社会の本質と、「日本語」の現在形に迫る、令和のニュー・ジャーナリズム。

    【連載完結】
    李龍徳「あなたが私を竹槍で突き殺す前に」
    排外主義が支配する日本でついに果たされた反攻の計画。それは救済か、破局か。悲しみと抵抗の歴史に終止符は打たれるのか? 超弩級の問題作、完結。

    【連載】
    いとうせいこう「福島モノローグ」【第2回】THE ESCAPED MOTHERS
    柴崎友香×岸政彦「大阪」【第2回】商店街育ち/淀川の自由
    最果タヒ「パパララレレルル」【第9回】かみさまの姉
    宮内勝典「二千億の果実」【第6回】冬の青空/老いた超人
    津原泰水「夢分けの船」【第12回】
    恩田陸「灰の劇場」【第23回】
    町田康「ギケイキ」【第26回】

    季評「文態百版」~文芸の共通言語 2019年4月~6月 山本貴光
    文芸的事象クロニクル 2019年3月~5月 山本貴光

    「この装幀がすごい!」第2回ゲスト 山本美希/川名潤・佐藤亜沙美
    「はばたけ!くらもと偏愛編集室」倉本さおり
    「反安心安全読書日録」第2回 小袋成彬

    【書評】
    山田詠美『つみびと』【評】武田砂鉄
    川上未映子『夏物語』【評】上野千鶴子
    古谷田奈月『神前酔狂宴』【評】池澤春菜
    彩瀬まる『森があふれる』【評】島本理生
    ウティット・ヘーマムーン、福冨渉 訳『プラータナー 憑依のポートレート』【評】小佐野彈
    デニス・ジョンソン、藤井光 訳『海の乙女の惜しみなさ』【評】木村紅美
    植本一子『台風一過』【評】寺尾紗穂
    ルネ・シャール、野村喜和夫 訳著『ルネ・シャール詩集 評伝を添えて』【評】斉藤斎藤




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