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劉慈欣の小説『三体』の日本語版が、7月4日(木)に発売されました。シリーズ累計2100万部を突破、数々の賞を受賞し中国SFの最高傑作といわれる作品です。
各界の著名人にもファンを多数抱える本作について、編集を担当した早川書房の梅田麻莉絵さん(第二編集部/SFマガジン編集部)に文章を寄せていただきました。
ついに日本上陸した、中国最大のヒット小説である劉慈欣『三体』。たいへんな反響をいただき、7月4日(木)の発売を待たずして重版が決定したほどです。
『三体』はヤバイ、スゴイ、とみんなが言っているけれど、いったいどこがそんなにスゴイのか? この場をお借りして、そのスゴさをお伝えしたいと思います。
『三体』は、2008年に中国で単行本として刊行された作品です。本が出るやいなや、人気が爆発。なんと〈三体〉三部作(『三体』『黒暗森林』『死神永生』)で2100万部以上を売り上げました。中国のみならず世界的にも評価され、2014年には『三体』英訳版が刊行。全世界では800万部以上を売り上げています。
そして、なんとあの! バラク・オバマ前大統領、マーク・ザッカーバーグ、ジェームズ・キャメロン監督も絶賛しています。「とにかくスケールが大きくて読むのが楽しい」(オバマ)、「二時間の映画では『三体』の世界観を表現しきれない」(キャメロン)など、激賞に継ぐ激賞!
そんな『三体』ですが、ドラマ化が中国で決定とのこと。また、中国の大手動画共有サービス「bilibili」では全24話のアニメになるという報道が!
とにかく圧倒的な本作ですが、どんな話かといいますと……。
物理学者の父を文化大革命で惨殺され、人類に絶望した中国人エリート科学者・葉文潔。失意の日々を過ごす彼女は、ある日、巨大パラボラアンテナを備える謎めいた軍事基地にスカウトされる。そこでは、人類の運命を左右するかもしれないプロジェクトが、極秘裏に進行していた……! というのがあらすじ。
とにかくスケールが大きく、先が気になってページをめくる手が止まりません。2019年、翻訳小説界のビッグウェーブのひとつである本作、全力でおススメいたします!
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早川書房 第二編集部/SFマガジン編集部 梅田麻莉絵