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  • 「ルパン」も「クレしん」もここから始まったーー「漫画アクション」の誕生を描いた『ルーザーズ』ここに完結!

    2019年07月21日
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    日販 ほんのひきだし編集部 吉田
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    日本初の週刊青年漫画誌「漫画アクション」の誕生を描いた『ルーザーズ ~日本初の週刊青年漫画誌の誕生~』の第3巻が、6月27日(木)に発売されました。

    「このマンガがすごい! 2019」オトコ編第7位や、「THE BEST MANGA 2019 このマンガを読め!」第3位にランクインするなど、多くの漫画好きから高く評価されたドキュメンタリー漫画。第3巻は「漫画アクション」の創刊までを描いた完結巻です。

    ルーザーズ 3
    著者:吉本浩二
    発売日:2019年06月
    発行所:双葉社
    価格:670円(税込)
    ISBNコード:9784575853247

    「週刊ヤングジャンプ」(集英社)、「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)、「週刊ヤングマガジン」「モーニング」(ともに講談社)など、今では多くの週刊青年漫画誌が刊行されています。

    その先駆けとなったのが双葉社の「漫画アクション」でした。モンキー・パンチさんの『ルパン三世』、小池一夫さん・小島剛夕さんの『子連れ狼』、臼井儀人さんの『クレヨンしんちゃん』など、数々の人気作を世に送り出したことで知られる「漫画アクション」ですが、その創刊に至るまでの道のりには、幾多の困難に挑んだ編集者と漫画家たちによる熱い、人間ドラマが詰まっています。

    『ルパン三世』はこうして生まれた! 負け犬たちによる「漫画アクション」創刊秘話『ルーザーズ』

     

    『ルーザーズ』第3巻あらすじ

    最終巻は、ついに主人公・清水文人(ブンちゃん)が「漫画アクション」を創刊させるまでの話。

    「週刊ストーリー」の増刊号で成功した清水は、社長に「まったく新しい青年漫画誌の創刊」を直談判。3か月というタイトなスケジュールを与えられた“ルーザーズ”(負け犬たち)が強力な誌面を作るために必死になって奔走します。

    すべては「漫画で文学をする」という想いの実現のため、子どもたちが読むものだった漫画を大人が楽しむものにする「週刊青年漫画誌」という新しい挑戦に向けて……。

    編集部の一人・堤任(ツツミ)は水木しげるから漫画連載を、女性新入社員・小椋は詩人の白石かずこから詩を……。それぞれの部員が寝る間も惜しんで働き続けます。

    編集部員の懸命な努力もあり、誌面が着々と埋まっていく中、一つの事件が起こります。清水が、表紙・巻頭ページを飾る予定のモンキー・パンチに原稿を依頼することを忘れていたのです。

    創刊まで1か月、清水はモンキー・パンチに新作20ページを1週間で作るようにと、かなり無理なお願いをします。まだ何を描くかもまったく決まっていないというのに、予告ページのためにタイトルだけ今すぐくれと頼みこむ始末。

    そんなギリギリの状況下でモンキー・パンチの頭に浮かんだのが、後の大ヒット作『ルパン三世』だったのです。

     

    「漫画アクション」創刊! しかしライバルも……

    ルーザーズが作り上げた「漫画アクション」は創刊号から売り切れが続く大ヒット。「漫画を読むのは子ども」という世間の考え方を変え、大人が読む漫画雑誌として人気を集めました。

    しかし、ほどなくして他の出版社も「週刊青年漫画誌」を出版するようになります。

    「週刊青年漫画誌」という新しいことをやっても、金も人脈も力もある大手が同じ土俵に上がってくる。清水はザ・フォーク・クルセイダーズの「悲しくてやりきれない」が流れる居酒屋で、一人やりきれない気持ちを抑えきれず涙を流します。

    それでも、自分の直感を信じるしかないと、「漫画アクション」は他誌と異なる、独自の路線を進んでいきます。

     

    誌面に矛盾があっていい。「漫画アクション」は「人間」を描く文学なんだ!

    独自路線を突き進んだ結果、バロン吉元『柔侠伝』やモンキー・パンチ『ルパン三世』、上村一夫『同棲時代』、矢口高雄『釣りバカたち』、小池一夫・小島剛夕『子連れ狼』、小池一夫・芳谷圭児『高校生無頼控』といった連載陣が揃う黄金期が到来します。

    当時の「漫画アクション」は個性が強い連載漫画が集まった結果、テーマがバラバラで、互いにその主張がぶつかるような漫画が同時に掲載されていました。しかし清水は、「正反対の主張がある漫画を誌面に掲載すること、それこそ二面性のある『人間』を描くことであり、『文学』なのだ」と語ります。

    その「文学」にあてられた読者は多く、『コボちゃん』の作者・植田まさしさんや文筆家・内田樹さん、『AKIRA』の大友克洋さんが影響を受けたと言われています。

    負け犬だからこその戦い方を信じ、出来上がった「漫画アクション」。臼井義人さんの『クレヨンしんちゃん』や、こうの史代さんの『この世界の片隅に』にも脈々とその魂が受け継がれている“信念の物語”を読んでみてください。

    ルーザーズ 1
    著者:吉本浩二
    発売日:2018年04月
    発行所:双葉社
    価格:648円(税込)
    ISBNコード:9784575851427
    ルーザーズ 2
    著者:吉本浩二
    発売日:2018年12月
    発行所:双葉社
    価格:670円(税込)
    ISBNコード:9784575852493
    ルーザーズ 3
    著者:吉本浩二
    発売日:2019年06月
    発行所:双葉社
    価格:670円(税込)
    ISBNコード:9784575853247

    ©吉本浩二/双葉社




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