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  • 〈ZINEでコミュニケーションを創生する〉大東京のリアルな(=小さな)アートブックフェア 「大東京オルタナティヴ・アートブックフェア 2019」緊急開催

    2019年07月04日
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    有地 和毅(日販 リノベーション推進部)
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    落選者たちの楽園! リアルとはリトルである!
    緊急開催「大東京オルタナティヴ・アートブックフェア 2019」

    2009年に、日本初の“アートに特化したブックフェア”としてスタートした「TOKYO ART BOOK FAIR」。10年目の節目となる今年は、この春リニューアル・オープンしたばかりの東京都現代美術館で4日間にわたって開催される(7月12日(金)~15日(月・祝))。

    その1週間前、7月5日(金)~7日(日)に、小さなアートブックフェアが緊急開催されることをあなたは知っているだろうか?

    「大東京オルタナティブ・アートブックフェア 2019」は、「TOKYO ART BOOK FAIR 2019」に出展参加申し込みをしたもののあえなく落選したZINEクリエーターを中心に開催される、新しい“もうひとつのアートブックの交流市場“だ。

    ▲会場は東京・北千住の「特火点 tochka(トーチカ)」。2年前にできたオルタナティブ・スペースだ。

    「大東京オルタナティブ・アートブックフェア 2019」には、オルタナティブなアートブックフェアにふさわしい、尖っていてリアルなアーティストが集まる。そのいくつかを紹介しよう。

    「アシタノ書店」は、本と社会の未来を考える学生プロジェクト。2009年に首都大学東京 楠見清研究室/エディティングスタジオを母体に設立された。ZINEの企画・編集・制作と発表・流通までをセルフプロデュースすることで、新たなコミュニケーションやコミュニティを創出していく研究プロジェクトである。

    ENTERTAINMENT(数見亮平と赤石隆明)は、複製芸術Tシャツをはじめ、毎年「TOKYO ART BOOK FAIR」でも人気のアートユニット。今年まさかの落選となったことで、「大東京オルタナティヴ・アートブックフェア」へ出品することになった。

    メンバーの数見亮平は、7月7日(金)のイベント「白熱トーク 本当のアートブックの話をしよう」にも出演。「今春出品してみたら夢のように素晴らしかった」という、メルボルン・アートブックフェアについて報告する。

    “水中ニーソ”で新境地を開くデザイナー・古賀学は、「リトルプレス」という言葉がまだなかった頃から自身のレーベル「Pepper shop」を立ち上げ、自費出版を続けている。

    7月7日(日)開催の「白熱トーク 本当のアートブックの話をしよう」当日には、なんと1990年代のミニコミ版『Pepper shop』のデッドストックを自ら手売りする予定だそうだ。

     

    「沖縄美少女図鑑」などの仕掛人・西原伸也による『東京銭湯図鑑かるた BOOK版』も見逃せない(西原伸也氏は写真・文を手がける)。

    芸術探検家・野口竜平による『芸術探検ボックス』は、2019年、古タイヤを引いて歩いて台湾を一周したパフォーマンスの記録や、オブジェを台湾のお弁当箱に梱包したマルチプル作品。

    独特の文体によるエッセイが名文と名高い『芸術探検ブック1』など、自作のアーティストブックも出品する。

    会期中には、すでに紹介した「白熱トーク」のほか、ビブリオバトル、ワークショップなどのイベントも開催される。ZINEや作品の販売を通じたやりとりだけでなく、ZINEを起点に生じる多様なコミュニケーションの「実験の場」でもあるのだ。

     

    「大東京オルタナティブ・アートブックフェア 2019」のステートメントではこう述べられている。

    “ただ作るだけがZINEじゃない! ZINEによるコミュニケーションの形をセルフで創ろう。リアルなアートのブックフェアはリトルじゃなきゃ!”

     

    「トリル(trill)」というスラングがある。「トゥルー(true)」と「リアル(real)」の混成語だ。カタカナで表記すれば「トリル」は「リトル」のアナグラムになる。

    「大東京オルタナティブ・アートブックフェア 2019」では、ZINEという“リトル”なメディアをインターフェースにした、“トリル”なコミュニケーションの場が出現する。そして、ひとつの場ができることは、別の場の可能性が示唆されるということにほかならない。

    オルタナティブは、常に今あるものの先にある。よりリトルに、よりトリルに。これから生まれる新しいコミュニケーションの場の可能性を感じてほしい。

    「大東京オルタナティブ・アートブックフェア 2019」開催情報

    ・日時:2019年7月5日(金)~7日(日)
    ・会場:特火点tochka(東京都足立区千住関屋町12-3)

    ※7月5日(金)は17:00~20:00、6日(土)・7日(日)は13:00~20:00
    ※入場無料
    ※アクセス:JR・東京メトロ・つくばエクスプレス・東武東上線「北千住駅」徒歩15分

    ●参加予定アーティスト(五十音順)
    アシタノ書店
    海路近未来出版
    ENTERTAINMENT
    木村奈緒
    古賀学
    島本了多
    鈴木沓子
    中田一会
    ノガミカツキ
    野口竜平
    広瀬祥大
    FL田SH
    増山士郎 ほか

    主催:大東京の小さなリアルアートブックフェア実行委員会(首都大学東京インダストリアルアート学科楠見清研究室エディティングスタジオ有志+Spiid 青木彬)


    ●会期中 連日イベント開催
    ※イベントの内容や出演者は、都合により変更されることがあります。

    7月5日(金)
    ・夜の部:第1回大東京オルタナ系ビブリオバトル(18:00~20:00)
    参加出品者と観客と主催者によるZINEのビブリオバトル。自慢のZINEコレクションや自作ZINEを持ち寄って、熱くスピーチします。誰でも飛び入り参加自由、時間無制限。お気に入りのZINEをご持参ください。


    7月6日(土)
    【昼の部】白熱トーク「本当のZINEの話をしよう」
    ([Part 1]14:00~15:00/[Part 2]16:00~17:00)

    ・企画、ききて=青木彬(インディペンデントキュレーター、Spiid主宰)
    ・[Part 1]ゲスト=中田一会(広報コミュニケーションディレクター/きてん企画室主宰)
    ・[Part 2]ゲスト=吉田尚弘(FL田SH主宰)

    【夜の部】『山中カメラ現代音頭集』クラウドファンディング・カウントダウン・ナイト(18:00~20:00)
    現代音頭作曲家・山中カメラの初CD作品集をクラウドファンディングで出版するプロジェクトメンバーが、新しいアーティストブック出版構想のすべてを語る。クラファン終了前日のカウントダウン・パーティー。

    ・出演=海野貴彦(美術家、プロジェクトプロデューサー)×小池俊起(エディトリアルデザイナー)×楠見清(美術編集者、首都大学東京准教授)
    ・ライブ中継@松山=山中カメラ(現代音頭作曲家)+町田紗季(美術家)


    7月7日(日)
    【昼の部】白熱トーク「本当のアートブックの話をしよう」
    ([Part 1]14:00~15:00/[Part 2]16:00~17:00)

    ・企画・ききて=楠見清(美術編集者、首都大学東京准教授)

    ・[Part 1]ゲスト=古賀学(デザイナー、Pepper Shop主宰)
    「Pepper Shopから水中ニーソまで──超エディトリアルモデリング道(仮)」

    ・[Part 2]ゲスト=数見亮平(ENTERTAINMENT)
    「世界のアートブックフェアから──メルボルン・アートブックフェア現地リポート!!!!」

    【夜の部】エディティングスタジオ・ワークショップ・ナイト(18:00~20:00)
    誰でもその場でZINEを作って持ち帰れる! 首都大学東京インダストリアルアートコースのエディティンススタジオ4 年生の企画による、ZINEと美味しいフードのエディトリアル・パーティー。


    ※情報リンク先
    ・Instagram:大東京オルタナ( @alterna_tokyo2019
    ・Facebook:首都大学東京楠見清研究室( @tmu.kusumiken




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