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足が速いというだけで人が集まり、仲良くなれる。小さいころは足が速い子が人気者でした。
魚豊さんの『ひゃくえむ。』の主人公・トガシも生まれつき足が速く、小学生の中で全国1位になる速さ。「足が速い」それだけで充分でした。転校生・小宮の走りに出会うまでは……。
生まれつき、足が速かった。他には何も持っていなかったが、速く走ることだけでよかった。それは「学校での居場所」を生み、「友達をつなぐ橋」となった。それだけが、少年の全てだった。そんな彼が出会ったのは、辛いことを忘れるために走っている少年。彼は決して速くはないが、熱を持っていた。その熱に当てられて、次第に興奮を知っていく。しかし、それは「異常」の始まりだった。「100m」は全てを狂わせるのだ――。
(講談社マガジンポケット『ひゃくえむ。』より)
走ることに、熱狂し、執着する物語。迫力あるコマ割りや、話の盛り上げ方に、「ゾクッとした」「こんな陸上漫画が読みたかった」とネットを中心に話題になりました。さらに、6月21日(金)に発表された「次にくるマンガ大賞2019」のノミネート作となり、注目を浴びています。
ほんのひきだしではそのノミネートにあわせて、『ひゃくえむ。』の第1話を公開。トガシが速さに狂わされていくきっかけの話になっています。この記事では第1話の前半を掲載しています。