'); }else{ document.write(''); } //-->
蒼井優さんとの結婚を発表し、まさに時の人となっている山里亮太さん。いま、そんな山里さんの妄想小説集『あのコの夢を見たんです。』が話題となっています。
今回は本書について、編集を担当した東京ニュース通信社の飯田貴雄さんに文章を寄せていただきました。
誰もが経験するであろう妄想——それをある芸人が日々書き留めて、1冊の小説集にしたのが『あのコの夢を見たんです。』です。その作者とは、南海キャンディーズの山ちゃんこと、山里亮太さん。
もともと、この企画は2010年10月、月刊テレビ誌「B.L.T.」の連載からスタートしました。
以前から、好きなことを妄想してストーリーを作っては、ノートにその描写を書き殴っていたという山ちゃん。2010年当時、そんな話を食事の席で、山ちゃんの初代担当編集と笑いながらしていた際に、「雑誌で発表したら面白いのではないか」という話となり、そのまま実現することになったそうです。
「B.L.T.」は、旬な女優、アイドル、声優などの女性タレントが登場する媒体。そこで連載では、毎回山ちゃんが気になる女性タレントを1名ピックアップ………その女性を物語のヒロインにした妄想小説を執筆していくことになりました。
年月は流れ、気づけばこの連載は、2018年末現在で66名の女性タレントを小説の主人公に迎えていました。そこで、いずれは小説集にしたいという目標もあったことから、実現に向けて始動するようになります。
どういった体裁にするか悩みましたが、連載の全ての物語を1冊にまとめるには膨大な分量だったため、物語のジャンルのバランスなども考えながら、掲載本数を15~16本まで絞ることにしました。
制作に入る際に改めて全ての物語を読み返して感じたのは、山ちゃんの妄想力の幅広さです。妄想小説と言われると、山ちゃんがヒロイン相手に気持ち悪さを爆発させているのだろうと考える人も多いと思うのですが、実はそんなことはありません。
王道の学園ものもあれば、SF、昔話……ホロッと泣ける感動ものまで様々な物語があり、ヒロインの設定や物語の中での在り方もそれぞれです。
余談ですが、今回の小説集には掲載しきれなかったものでも、どれもそれぞれに魅力が詰め込まれていて、掲載できないのが非常に残念でした。そういったものも、いつかまた発表する場を設けられたらなと願っています。
今回、小説化のために加筆・修正するにあたり、山ちゃんの執筆当時の心情を残しつつも、現在の山ちゃんの物事への捉え方や感じ方も大きく反映しています。当時の内容から大幅に変更されたものもあります。
今持っている新たなアイデアや時事ネタもふんだんに反映されたことで、小説集ではよりアップデートしたものを楽しんでいただけるのではないでしょうか。
4月12日の発売後から、関係各所より映像化やラジオドラマ化を臨む声をいただくことが増えてきました。今後、『あのコの夢を見たんです。』が様々なかたちでみなさんの目に触れる日を、私も楽しみにしています。
それでもまずは、本書を手に取り、活字だけの世界を楽しんでいただけたら幸いです。そして、読了した際には、ぜひみなさんもオリジナルの妄想小説に挑戦してみてください。幸せな時間を過ごすことができるかもしれませんよ。
*
東京ニュース通信社 B.L.T.編集部 飯田貴雄
小説にモデルとして登場する女優・アイドル16名
荒井萌(現・あらい美生)
飯豊まりえ
大友花恋
桜井日奈子
菅井友香(欅坂46)
土屋太鳳
中条あやみ
波瑠
平手友梨奈(欅坂46)
広瀬すず
松岡茉優
八木莉可子
優希美青
吉岡里帆
芳根京子
渡辺麻友
(敬省略/五十音順)