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  • 7月よりドラマ化『これは経費で落ちません!』シリーズの読みどころをチェック

    2019年06月29日
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    集英社 コバルト文庫・オレンジ文庫編集部 波津恒一郎
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    7月26日(金)から多部未華子さん主演のTVドラマが放送される『これは経費で落ちません!』。石鹸メーカーの経理部で働く森若沙名子が、社内で起きる問題を淡々と解決していく物語です。

    今回は原作小説の編集担当である集英社の波津恒一郎さんに、本シリーズの読みどころを教えていただきました。

    これは経費で落ちません!
    著者:青木祐子
    発売日:2016年05月
    発行所:集英社
    価格:594円(税込)
    ISBNコード:9784086800822

     

    働くすべての方に

    森若沙名子は、仕事に命を懸けない。
    森若沙名子は、恋愛に没頭しない。
    森若沙名子は、足るを知る人物だ。

    入社以来5年間経理ひと筋の27歳。恋人がいたことはない。好きな言葉は「イーブン」。

    公平でも平等でもなく、入ってくるものと出ていくものが釣り合う、差し引きゼロが好きなのだ。だから仕事も、給料分はキッチリと仕事をし、プライベートとの線引きを厳しく設定している。個人のメールアドレスを知られることすら忌避する。

    大事にしているプライベートでは、何かに打ち込んでいたり奇特な趣味を持っていたりするわけでもない。自宅でDVDを鑑賞し、週末は休日用のネイルを塗り、自分へのご褒美にひとりで寿司を食べる。ごくごく一般的な生活ではあるけれど、それが何より大切だということを知っているのだ。

    森若沙名子は、日々持ち込まれる領収書から、社内の人々を見ている。

    快刀乱麻を断つ活躍で社内の不正を暴いたり、丁々発止と国税局とやり合ったりは、しない。社内ルールに抵触しないよう、平穏な日常を乱さないよう、経理部員としても「足るを知った」ほどほどのさじ加減で、社員たちの動向に目を配るのだ。

    顔を合わせれば罵りあう経理部長と営業部長。怒られそうな気配を察知すると姿をくらます男性社員。男っぽいと自称しながら噂話と恋バナが大好きな女性社員。正社員になりたくて空回り気味の努力を続ける非正規社員。

    働くひとなら「あ~うちにもいるわ、こういう人!」と思い至りそうな、どこにでもいる「ちょっとだけずるい人」たちが、森若沙名子の周りにはたくさんいる。本シリーズを読めば、森若沙名子の目を通して、彼ら彼女らにもそれぞれのプライベートがあり価値観があり、会社が成り立っていることがよく分かる。

    職場で理解できないと思っている人のことも、少しは理解できるようになるかもしれない(必ずしも理解できる必要はないと思いますが)。

    集英社 コバルト文庫・オレンジ文庫編集部 波津恒一郎

     

    ドラマ「これは経費で落ちません!」番組情報

    2019年7月26日(金)よりNHK総合にて毎週金曜22:00~22:49放送(連続10回)

    脚本:渡辺千穂、藤平久子、蛭田直美
    音楽:安田寿之
    主題歌:阿部真央

    出演:
    多部未華子、重岡大毅(ジャニーズWEST)、伊藤沙莉、桐山漣、松井愛莉、韓英恵、角田晃広、片瀬那奈、モロ師岡、平山浩行、吹越満 ほか

    演出:中島悟、松永洋一
    制作統括:管原浩(NHK)、坂下哲也(AX-ON)




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