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  • 『広辞苑』記念日があるってご存知でしたか?「広辞苑大学」イベントの様子をご紹介!

    2019年08月12日
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    岩波書店「たねをまく」編集部
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    2018年、10年ぶりに改訂されたことで話題となった辞典『広辞苑』。実はこの広辞苑、初版が出た5月25日を「広辞苑の日」として、毎年祝われています。

    今年は大日本印刷の協力のもと、市ヶ谷・DNPプラザで開かれた「広辞苑大学」。「広辞苑大学」とは『広辞苑』をテキストに、様々なフィールドの第一線で活躍するプロフェッショナルたちを講師に招き、“ことばの可能性”を探るイベントです。当日はパネルディスカッションと展示が楽しめる一日となりました。

    本記事ではこのイベントの内容をご紹介します。

    広辞苑普通版 第七版
    著者:新村出
    発売日:2018年01月
    発行所:岩波書店
    価格:9,720円(税込)
    ISBNコード:9784000801317

    開催されたパネルディスカッションは「広辞苑に見るデザインの工夫 ~広辞苑はこうやってできている~」

    大日本印刷の秀英体担当・宮田愛子さん、DNPメディア・アート・山崎幹生さん、広辞苑編集部・平木靖成の3人が、「モノ」としての広辞苑の製作裏話を繰り広げました。

    募集とともにすぐに満席となり、参加者はかなり専門的でマニアックなトークも楽しんだ様子です。

    DNPプラザの2階がトークイベントと展示の会場。

    初版から第七版までの展示。

    それぞれ刊行された年のできごとなどの吹き出しが付けられていて、楽しく歴史をたどれます。

    気絶モノの小さな活字! 秀英体です。

    初版の「清刷(きよずり)」。ひと文字ずつ金属活字を拾って組み上げ、文字の修正が終わって完成した組版を印刷したもの。これを撮影して5分の3のサイズに縮小したものを製版として、オフセットで印刷します。

    図版は別刷りされて貼りこまれたため、ここではスペースがあいています。

    片面にしか印刷がされていないため、膨大なページ数となりました。製本されたこの清刷5冊分でようやく1冊の『広辞苑』になります。

    上は、コピー用紙で広辞苑と同じページ数の本を作ったもの。広辞苑の本文用紙の薄さとしなやかさ、それに絶妙なクリーム色にうっとりしますね。

    そして当日の目玉イベントのひとつ! 広辞苑の本文用紙(刷り出し)の好きなところをカットして、オリジナル缶バッジを作ります。

    まずは巨大な刷り出しから好きなことばや絵を選び、丸くカットしてもらい、そのままプレスしてあっというまに缶バッジのできあがり。

    やはり挿絵のある項目が人気でしたが、「ん」や「あい」など、気になる見出しや言葉を選ぶ方も。

    右ができあがり。とてもスタイリッシュ。

    左は、パネルディスカッション参加者へのお土産の秀英体缶バッジ。“秀英体”が秀英体です。

    刊行1周年記念の日本の伝統色特別カバー広辞苑も、それぞれ色の名前の項目と一緒に展示。

    みなさんにお気に入りの色を選んでいただきました。「ぐんじょう」「あさぎ」「もえぎ」が先頭を競っています。

    この日は夏日だったので、ついつい寒色系に惹かれたのかも?

    大学マントや帽子、大学スタジャンを身につけて写真をとれるスポット。とてもすてきに造り込んでいただきました。

    広辞苑第七版に載っていないことばで、新しい項目を作っていただくワークショップも開催。

    音楽用語や方言、アイドルの名前などみなさん楽しそうに悩みながら書いていました。

    出色は、高校2年生による「煽り運転」。広辞苑編集部の平木も舌を巻くほどの出来でした。

    残念ながら彼の将来の夢は辞典編集者ではなく、野球の審判員だとか。とはいえ、未来への道は無数。可能性に満ちた10代さんです。いつか辞典編集でお会いできることを!

    参加してくださった皆様、関係者の皆様、お疲れ様でした。
    こうして広辞苑は皆様に囲まれてまた1歳、年を重ねました。
    これからもどうぞよろしくお願いいたします!




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