'); }else{ document.write(''); } //-->
2019年4月24日に、いろは出版から『THE WORLD FESTIVAL GUIDE 海外音楽フェス完全ガイド』が発売されました。
本書は、海外フェスを旅の一つの目的に設定した、今までにない新しいガイドブック。100以上の海外フェスに実際に参加した筆者ならではの目線で、その魅力が詳しく語られています。
海外フェスの魅力は、なんと言っても日本のフェスとはケタ違いの規模や雰囲気。大規模野外フェスの様子を、オリジナル写真やフェス公式のフォトグラファーによる迫力のある写真で紹介しています。
掲載フェスの数は38か国・120個にもわたっており、アメリカ・カリフォルニアの「コーチェラ・ヴァレー・ミュージック・アンド・フェスティバル」やイギリスの「グラストンベリー・フェスティバル」などの有名どころから、クロアチアやモンゴル、モロッコといった国の世界的に見ればマイナーといえるようなフェスまで、幅広く紹介。そのひとつひとつに必ず写真が載っているので、遠い異国の地のフェスの雰囲気も簡単につかむことができます。
▲「ウルトラ・ミュージック・フェスティバル」の写真。アメリカのマイアミで毎年開催されている世界最大級のダンスミュージックの祭典で、ディープハウスやダブステップ、テクノなど多種多様な音楽を楽しめるのが特徴。
海外フェス情報を載せただけの単なるガイドブックではなく、海外に行きたくなるような会場周辺の旅情報も充実。フェス好きも、旅好きも楽しめるように工夫されています。
著者が実際に足を運んでセレクトしたフェス周辺都市の著名な観光情報や、音楽スポットなども掲載しています。
▲カリフォルニア州で開催される「コーチェラ・ヴァレー・ミュージック・アンド・フェスティバル」に関連して、最寄りの空港があるロサンゼルスや、開催地であるパームスプリングスなどの観光情報を、こちらもビジュアルたっぷりで掲載。
冒頭では「フェス用語集」と題して、「セットリスト」や「ロスト&ファウンド」(落とし物受付所)などの頻出用語を解説。巻末には、海外フェスのチケットの取り方から持ち物、会場の過ごし方、宿泊といった著者が海外フェスビギナーからよく聞かれる質問と回答も掲載。「海外フェスに興味はあるけど不安!」というビギナー向けの入門書の役割も果たしています。
▲チケットの手配についての解説ページ。受け取り・入場方法といった基礎的な内容はもちろん、売り切れていたときのための二次流通サイトまで紹介されており、初心者のための細やかな気配りが感じられます。
他にも海外フェスにおけるファッションスタイルや、実際にフェスで購入したフェスグッズ情報まで網羅。こういった細かな部分も現地の雰囲気を把握するのに一役買っています。
▲お洒落なフェアグッズの数々は、眺めているだけでつい欲しくなってしまいます。日本のフェスとは違い、グッズを買い求めるための長蛇の列が形成されるようなことは少ないといいます。
海外フェスで活躍する日本人アーティスト、コムアイ(水曜日のカンパネラ)とDJ KSUKEのインタビューも掲載。アーティスト目線での海外フェスの魅力や日本のフェスとの違い、さらに参加したときの楽しみ方、それぞれのおすすめ海外フェスがピックアップされています。
▲2018年には上海の「ストロベリー・ミュージック・フェスティバル」に出演するなど、活躍の場を広げているコムアイさん。インタビューでは、不定期開催の「皆既日食パーティー」など、なかなか知り得ない情報について語ってくれています。
読み応え抜群の本書は、音楽好き・フェス好きなら手にしたい一冊になっていることはもちろん、これまであまり関心の無かった人でも、きっと読んでいるうちにフェスに足を運んでみたくなります。
ぜひ一度手に取って読んでみてください。
著者:津田昌太朗(つだ・しょうたろう)
1986年兵庫県生まれ。大学卒業後、広告代理店に入社。「グラストンベリー」がきっかけで会社を辞め、イギリスに移住し、海外フェスを横断する「Festival Junkie」プロジェクトを立ち上げる。
現在は、日本国内の音楽フェス情報サイト「Festival Life」、海外フェス情報サイト「feslavit」を運営しながら、雑誌連載やラジオ番組のパーソナリティなど、フェスカルチャーをさまざまな角度から発信し続けている。ワタナベエンターテインメント所属。