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いよいよ始まった、史上初のゴールデンウィーク10連休。
ほんのひきだしでは「10連休読むならこれしかない!」と題し、さまざまな出版社の文芸編集者に「10連休に読むなら?」というテーマでおすすめ本を選んでいただきました。
今回本をご紹介いただくのは、文藝春秋 第二文藝部の秋月透馬さんです。
「もうこれ以上の誘拐サスペンスは書けない!」 書下ろし長編を書き終えた著者の真保裕一さんが、こう表現した傑作が誕生しました。
読者との知恵比べである”誘拐モノ”においては、「どう誘拐するか」「どう身代金を受け取るか」が読みどころといえます。ですが今作では、誘拐実行犯の要求は「身代金」ではなく、「おまえの罪を自白しろ」という異例のもの。
総理の「トモダチ」に利権を提供し、その疑惑を追及されながらも、総理を懸命に守っていた代議士・宇田清治郎。ある日、彼のもとに、3歳の孫娘が誘拐された、という知らせが入ります。犯人の要求は前代未聞、翌日の午後5時までに記者会見を開き、「政治家としてのすべての罪をを告白しろ」というものでした。
警察は、事件を穏便に解決するため、「思い当たる過去の罪を事前に打ち明けてくれ」と宇田一族を説得しようとします。官邸サイドからは「総理がらみの罪を口外しない」ように圧力が……。
いったいどの罪を明かすべきか。自白した時に宇田清治郎の政治生命はどうなるのか。宇田一族、総理官邸、警察組織――。三者の思惑が入り乱れる中、刻々とタイムリミットが迫ってきます。
海外では、マフィアが、政治家や裁判官の家族を誘拐し、犯罪を帳消しにしよう、という事案が多発しています。治安大国の日本でも、現実的に起こりうる危機を、圧倒的な迫力で描き出すサスペンス大作を、ぜひお楽しみ下さい。
内容紹介
総理がらみの疑惑の渦中にある代議士の孫が誘拐された!
犯人の要求は前代未聞――「罪の自白」。
政界に激震が広がる中、代議士と家族の戦いが始まる!「総理の友人に便宜を払うため、国交省や県に圧力をかけたのではないか」
衆議院議員の宇田清治郎は、こんな疑惑を糾弾され、連日、メディアに追われていた。その最中、三歳になる孫娘が誘拐された。
「記者会見を開いて、おまえの罪を自白しろ。今まで政治家として犯してきたすべての罪を、だ」(文藝春秋BOOKSより)
次回は【KADOKAWA 文芸局 文芸図書編集部 山田剛史さん】のおすすめ本です!
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