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竹下文子さん作・町田尚子さん絵による絵本『なまえのないねこ』が、4月24日(水)、小峰書店より発売されました。
『なまえのないねこ』は、商店街で暮らす1匹の野良猫が主人公。
竹下さん・町田さんはおふたりとも大の愛猫家で、絵本のいたるところに猫愛があふれています。写実的でかわいらしい猫たちの姿に、思わず顔がほころぶ絵本です。
町田尚子さんが絵を手がけた作品では、『いるのいないの』などの怪談絵本も有名ですが、今回はこわいお話ではありません。
ぼくは ねこ。なまえのない ねこ。
だれにも なまえを つけてもらったことが ない。ちいさいときは ただの「こねこ」だった。
おおきくなってからは ただの「ねこ」だ。
主人公であるキジトラの猫は、野良ゆえに“なまえのないねこ”。
しかし町の猫たちは自分と違って、みんな名前を持っています。
くつやさんの ねこは、レオ。
「ぼくの なまえは ライオンという いみなんだぞ」
レオは いつも じまんしている。
本屋さんの猫にも「げんた」という名前があり、喫茶店の猫なんて名前を2つも持っていて、もっと周りを見てみると、犬にも、花にも名前がある。
でも自分は、ただの「ねこ」。
そんな「ねこ」はある日、お寺の飼い猫に「自分で好きな名前を付ければいいじゃない」と提案され、自分にぴったりの名前を見つけるために町をさまよいます。
あちこちにいろんな言葉や名前があるけれど、どれもこれもしっくりこない。果たして「ねこ」は、自分だけの名前を見つけることができるのでしょうか?
本作のもう1つの特徴は、作中に漂う「日常のリアルな空気感」。
まるで自分の住む町で起きているかのようですが、これはお話に登場する猫が、作者自身や製作に携わった人の飼い猫など、実在の猫をモデルにしていることにも理由がありそうです。
名前が2つある喫茶店の猫は、町田尚子さんの愛猫「白木」がモデル。彼が主役の絵本『ネコヅメのよる』も、お話の途中に出てきます。
野良猫の視点で町を歩きながら、だんだん「ねこ」が何を求めているのかが立ち現れてくる物語。
読み終えた後は、きっと身近な人の名前を呼びたくなると思います。
出版元の小峰書店では6月30日(日)まで、『なまえのないねこ』の発売を記念した「#ウチのコなまえ大賞」を開催中。
ハッシュタグ #なまえのないねこ発売記念 #ウチのコなまえ大賞 をつけてTwitterかInstagramに愛猫・愛犬の写真を投稿すると、入賞者に町田尚子さん描き下ろしイラストのオリジナル図書カードや、竹下文子さん・町田尚子さん直筆サイン色紙などが贈られます!
竹下文子さんと町田尚子さんの新刊絵本『#なまえのないねこ』の4月24日発売を記念して、プレゼントキャンペーン「#ウチのコなまえ大賞」を開催します‼️
絵本のストーリーにちなみ、愛猫・愛犬のおなまえとお写真を大募集??
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— 小峰書店 (@komineshoten) 2019年4月10日
また5月9日(木)からは、西荻窪のギャラリー「URESICA(ウレシカ)」で町田尚子さんの個展が開かれます。
会場では『なまえのないねこ』の全原画が展示されるほか、描き下ろし作品の展示販売、絵本に登場する猫たちにちなんだコラボグッズ、お菓子やコーヒー豆などの販売が行なわれる予定です。
町田尚子 個展「なまえのないねこ」
・日時:2019年5月9日(木)〜20日(月)12:00~20:00
・会場:URESICA(ウレシカ)(〒167-0042 東京都杉並区西荻北2-27-9)
※5月14日(火)・15日(水)は定休日