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3月9日(土)、映画「マイ・ブックショップ」が公開されました。
同作は、そのタイトルの通り書店をめぐる話。1959年、イギリスの小さな地方の町に、夫を戦争で失った未亡人フローレンスがふたりの夢だった書店を開き、理不尽と闘いながらまっすぐに“よき本”を人々に届けようとする物語です。
本好き・本屋好きを中心に、注目の集まっている「マイ・ブックショップ」。
今回は、ぜひあわせてチェックしてほしい「物語の重要なキーとして書店が登場する映画」を6本ご紹介します。
・本屋が1軒もないイギリスの田舎町で、本屋を開業したとある女性の物語 映画「マイ・ブックショップ」
ノーラ・エフロン監督、トム・ハンクス&メグ・ライアン主演という組み合わせは、1993年の映画「めぐり逢えたら」と同じ顔触れ。1940年の映画「桃色の店」をリメイクしたもので、2人が心を通わせる手段が、本作では“文通”から“Eメール”に置き換えられています。
主人公のキャスリーンは、小さな絵本専門店の店主。クラシカルなモスグリーンの外観、レンガ積みの壁面にはおしゃれなアートフレーム、店内はポップでかわいい照明が飾り付けられていて、「こんな本屋さんに行きたい!」と心をくすぐられます。
あらすじ
ニューヨークで小さな書店を経営するキャスリーンは、恋人はいるものの、ネットで知り合ったメル友の「NY152」とのやり取りを一番の楽しみにしている。近くに大手チェーンの書店がオープンするのが気がかりだが、そんな憂鬱な悩みも「NY152」とのメールがやわらげてくれていた。
その大手書店チェーンを経営するジョーは、ある日素性を隠して、キャスリーンの店を偵察に訪れる。キャスリーンの書店を営む姿に好感を覚えるも、彼女にとっては商売敵のため胸中は複雑……。そしてせっかく素性を隠していたのに、後日行なわれたパーティーで互いの立場が明らかになり、2人は犬猿の仲になってしまう。
そんなある日、キャスリーンは「NY152」から「直接会おう」と提案される。
実はジョーも、「ショップガール」というハンドルネームの女性とのメールを何よりの楽しみにしていたのだ。
ジュリア・ロバーツさん演じる“ハリウッドの大女優”とヒュー・グラントさん演じる“平凡で冴えない男”の、身分違いの恋を描いたラブ・ストーリー。
ロンドン西部には実際に「Notting Hill」という場所があり、劇中に登場する旅行書専門書店のモデルとなったお店も実在しています。
あらすじ
ロンドン西部にある平凡な街、ノッティングヒル。そこで小さな本屋を経営するバツイチの冴えない男・ウィリアムの店に、ある日、見覚えのある美しい女性が訪れる。なんとそれは、ハリウッドの大女優アナ・スコットだった! 互いに運命を感じた2人は、やがて恋に落ちるが……。
竹内結子さんが一人二役に初挑戦したことで話題になった、「はつ恋」「死者の学園祭」の篠原哲雄監督による“天国と地上を結ぶ愛の奇跡”を描いたファンタジー。
原作小説『天国の本屋』は、ユニークな仕掛け販売で知られる盛岡の書店「さわや書店フェザン店」の伊藤店長(当時)が発掘し、全国に広まったという経緯があります。
あらすじ
オーケストラから解雇され、やけ酒をあおって酔いつぶれたピアニストの健太(玉山鉄二)は、目覚めると、たくさんの本が並ぶ見覚えのない部屋にいた。
そこは天国で、その部屋は、アロハシャツを着た不審な男・ヤマキ(原田芳雄)が店長をつとめる「天国の本屋」だった。
死んでいないはずなのに短期アルバイトとして働くことになった健太は、その世界で、幼い頃に憧れ、自身がピアニストを志すきっかけになった夭逝のピアニスト・翔子(竹内結子)に出会う。一方地上では、翔子の姪・香夏子(竹内結子)が、久しく開催されていなかった商店街の花火大会を再開し、伝説の“恋する花火”を復活させるべく奔走していた――。
本の街・神保町を舞台に、失意と孤独の中にいるひとりの女性が、心の傷を癒し成長していくハートフル・ドラマ。
主演は、モデルとして活躍する菊池亜希子さん。そのほか内藤剛志さんや、田中麗奈さんが出演しています。
あらすじ
1年半付き合った彼氏に突然「ほかの女性と結婚する」と告げられ、社内恋愛だったため会社も辞めてしまった貴子。恋と仕事を同時に失った彼女は、神保町で古書店“森崎書店”を営む叔父から「うちの店に住めば家賃がかからない」と提案され、店を手伝いながら居候させてもらうことになった。
ほとんど本を読んだことのなかった貴子だったが、来店客や喫茶店のマスターに出会い、いつしか本の世界に魅了されていく。少しずつ失恋のダメージから立ち直っていく貴子だったが……。
パリの古書店を舞台にした、知的でロマンティックなラブ・ストーリー。
主演のロリータ・シャマさんは、「愛、アムール」「エル ELLE」など数多くの映画に出演した国際的女優 イザベル・ユペールさんの娘です。
あらすじ
27歳のマヴィは、最近パリへ引っ越してきたばかり。不器用な彼女は気ぜわしい都会生活に馴染めずにいるが、ある日、従業員募集の貼り紙を頼りにカルチェ・ラタンの小さな古書店を訪ねる。そこで出会ったのは、謎めいた店主ジョルジュ。祖父と孫ほどの年齢差にもかかわらず、書物について言葉を交わし互いの孤独さを共有するうち、ふたりは徐々に惹かれあう。それは、風変わりで、静かで、けれど情熱的な愛。だがジョルジュには古書店店主とは別の、闇に包まれた過去があった。マヴィは彼の過去に触れるうち、自らもまた新たな人生へと一歩踏み出していく……。(映画「静かなふたり」公式サイトより)
書店が登場するだけで映画のロマンティックさが増す気がするのは、本好き・書店好きの性でしょうか。
今回紹介した映画で舞台になっている書店は、どれも個性豊かで魅力的。気になった作品があれば、ぜひ観てみてくださいね。