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12月21日(金)、「第11回 MOE絵本屋さん大賞 2018」の受賞作が発表されました。
MOE絵本屋さん大賞は、全国の書店員が選ぶ「新刊絵本の年間ランキング」。白泉社から刊行されている絵本専門誌「月刊MOE」が開催する絵本賞です。
今回も上位30作に加え、新人賞とパパママ賞にそれぞれ5作が選ばれました。
さっそく顔ぶれを見てみましょう!
・第1位『おしっこちょっぴりもれたろう』
・第2位『みえるとかみえないとか』
・第3位『ノラネコぐんだんアイスのくに』
・第4位『えがないえほん』
・第5位『けっこんしき』
・第6位『あめだま』
・第7位『パンのずかん』
・第8位『どしゃぶり』
・第9位『ごみじゃない!』
・第10位『クマと森のピアノ』
ヨシタケシンスケさんの絵本が第1位・第2位を獲得!
『おしっこちょっぴりもれたろう』は、「もれてるって言ったってちょっとだけだし、ズボン履けばわかんないよ」「でもいつもお母さんに怒られるんだよなあ……」という素朴なモヤモヤから、「みんな普通の顔して、実は困ってることあるんじゃないの?」と、主人公の男の子が“仲間探し”に出かけるという内容。
一方の『みえるとかみえないとか』は、「目が3つあるひとの星」に降り立った宇宙飛行士が、そこにいる人たちとの出会いをきっかけに“自分が見ているのとは違う世界”について思いをめぐらせるというストーリー。伊藤亜紗さんの著書『目の見えない人は世界をどう見ているのか』を原案に、ヨシタケさん流のユニークだけれどしっかり伝わる物語が描かれています。
第5位の『けっこんしき』は、ページの一部が欠けていて、本を開いた状態で自分の顔をはめることができる「おでこはめえほん」シリーズの1作目。
おめでたい結婚式を舞台に、花嫁さんをはじめ、音楽家、板前さん、宇宙人(!?)まで、おでこをはめることでさまざまなものに変身できます。
自分自身が参加することで絵本が完成する、みんなで楽しめる絵本です。
続く第6位の『あめだま』は、韓国の人気絵本作家 ペク・ヒナさんと長谷川義史さんのタッグによる絵本。友だちのいない男の子が、文房具屋で不思議なあめだまを手に入れたことで、周囲の人々と心を通わせるようになるというお話の作品です。
この絵本の“絵”としての特徴は、粘土で登場人物の人形を作り、背景を描き、撮影し……という作業を繰り返して制作されていること。いきいきしたキャラクターの表情に、温度のある長谷川義史さんの関西弁がのることで、まるで目の前で彼らが動いているような感覚が味わえます。
〉第11位~第30位の作品、くわしい紹介は「月刊MOE」2月号にて!
続いては、「新人賞」「パパママ賞」の作品を見てみましょう。
新人賞
・第1位『ウインナさん』
・第2位『そらからきた こいし』
・第3位『いっぺんやってみたかってん』
・第4位『ピーマンのにくづめだったもののはなし』
・第5位『オレ、カエルやめるや』
パパママ賞
・第1位『ノラネコぐんだんアイスのくに』
・第2位『おしっこちょっぴりもれたろう』
・第3位『パンのずかん』
・第4位『えがないえほん』
・第5位『あかまる どれかな?』
パパママ賞のなかで総合ランキング10位以内に入っていないのは、第5位の『あかまる どれかな?』。
絵を見ながら「みどりはどれかな?」「さんかくはどれかな?」と子どもに問いかけ、「これ!」「せいかーい!」とやりとりしながら進めていく知育絵本です。
認識できる色の種類、数、大きさの違いなどが発達段階によってどんどん増えていくので、質問の内容を変えることで長く楽しめるのが特徴。きょうだいで教え合いながら読むのもよさそうです。
新人賞は、その名の通り新人作家さんたちのデビュー作なので「こんな絵本が出てたんだ! 知らなかった」と思った方も多いでしょう。
第1位の『ウインナさん』は、YUMOCAM(ゆもきゃん)さんの作品。
遠足のお弁当に入る予定のウインナーたちが「カニさんがいいな」「タコさんがいいな」とはしゃぐなか、「人間」の形に切られてしまった1本のウインナーをめぐる物語です。
予想外の姿にショックを受けるウインナさん。楽しみにしていた遠足は、どうなるのでしょうか?
第3位の『いっぺんやってみたかってん』は、雨降りの日の公園のお話。
「きょうは あめふり。せやから、こうえんには だ~れも おりまへん。」「だ~れもおらへんし、ぶらんこくん いっぺん あそばせてや~。」
タイトルの「いっぺんやってみたかってん」は、普段はそれぞれの持ち場を守っていた遊具たちの声。
「1回やってみたかったんだよね~」と遊びだす遊具たち。でもどうやって!?
衝撃(?)のシーンは、ぜひご自身の目でお確かめください。