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  • 「MOE絵本屋さん大賞」2018年の受賞作が決定!“おでこはめ絵本”などユニークな作品もずらり

    2018年12月21日
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    日販 ほんのひきだし編集部 浅野
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    12月21日(金)、「第11回 MOE絵本屋さん大賞 2018」の受賞作が発表されました。

    MOE絵本屋さん大賞は、全国の書店員が選ぶ「新刊絵本の年間ランキング」。白泉社から刊行されている絵本専門誌「月刊MOE」が開催する絵本賞です。

    今回も上位30作に加え、新人賞とパパママ賞にそれぞれ5作が選ばれました。

    さっそく顔ぶれを見てみましょう!

     

    第11回 MOE絵本屋さん大賞 2018 トップ10

    ・第1位『おしっこちょっぴりもれたろう』
    ・第2位『みえるとかみえないとか』
    ・第3位『ノラネコぐんだんアイスのくに』
    ・第4位『えがないえほん』
    ・第5位『けっこんしき』
    ・第6位『あめだま』
    ・第7位『パンのずかん』
    ・第8位『どしゃぶり』
    ・第9位『ごみじゃない!』
    ・第10位『クマと森のピアノ』

    ヨシタケシンスケさんの絵本が第1位・第2位を獲得!

    『おしっこちょっぴりもれたろう』は、「もれてるって言ったってちょっとだけだし、ズボン履けばわかんないよ」「でもいつもお母さんに怒られるんだよなあ……」という素朴なモヤモヤから、「みんな普通の顔して、実は困ってることあるんじゃないの?」と、主人公の男の子が“仲間探し”に出かけるという内容。

    一方の『みえるとかみえないとか』は、「目が3つあるひとの星」に降り立った宇宙飛行士が、そこにいる人たちとの出会いをきっかけに“自分が見ているのとは違う世界”について思いをめぐらせるというストーリー。伊藤亜紗さんの著書『目の見えない人は世界をどう見ているのか』を原案に、ヨシタケさん流のユニークだけれどしっかり伝わる物語が描かれています。

    おしっこちょっぴりもれたろう
    著者:ヨシタケシンスケ
    発売日:2018年06月
    発行所:PHP研究所
    価格:1,100円(税込)
    ISBNコード:9784569787787

    『おしっこちょっぴりもれたろう』作品ガイド:みんなの“ちょっぴり困ってる”から伝わる優しいメッセージ

    みえるとかみえないとか
    著者:ヨシタケシンスケ 伊藤亜紗
    発売日:2018年07月
    発行所:アリス館
    価格:1,540円(税込)
    ISBNコード:9784752008422

    目が見えない人の世界を「面白い」と思っちゃいけないの?『みえるとかみえないとか』

    第5位の『けっこんしき』は、ページの一部が欠けていて、本を開いた状態で自分の顔をはめることができる「おでこはめえほん」シリーズの1作目。

    おめでたい結婚式を舞台に、花嫁さんをはじめ、音楽家、板前さん、宇宙人(!?)まで、おでこをはめることでさまざまなものに変身できます。

    自分自身が参加することで絵本が完成する、みんなで楽しめる絵本です。

    けっこんしき
    著者:鈴木のりたけ
    発売日:2017年11月
    発行所:ブロンズ新社
    価格:1,320円(税込)
    ISBNコード:9784893096388

    続く第6位の『あめだま』は、韓国の人気絵本作家 ペク・ヒナさんと長谷川義史さんのタッグによる絵本。友だちのいない男の子が、文房具屋で不思議なあめだまを手に入れたことで、周囲の人々と心を通わせるようになるというお話の作品です。

    この絵本の“絵”としての特徴は、粘土で登場人物の人形を作り、背景を描き、撮影し……という作業を繰り返して制作されていること。いきいきしたキャラクターの表情に、温度のある長谷川義史さんの関西弁がのることで、まるで目の前で彼らが動いているような感覚が味わえます。

    あめだま
    著者:ペク・ヒナ 長谷川義史
    発売日:2018年08月
    発行所:ブロンズ新社
    価格:1,650円(税込)
    ISBNコード:9784893096487

    第11位~第30位の作品、くわしい紹介は「月刊MOE」2月号にて!

     

    新人賞・パパママ賞

    続いては、「新人賞」「パパママ賞」の作品を見てみましょう。

    新人賞
    ・第1位『ウインナさん』
    ・第2位『そらからきた こいし』
    ・第3位『いっぺんやってみたかってん』
    ・第4位『ピーマンのにくづめだったもののはなし』
    ・第5位『オレ、カエルやめるや』

    パパママ賞
    ・第1位『ノラネコぐんだんアイスのくに』
    ・第2位『おしっこちょっぴりもれたろう』
    ・第3位『パンのずかん』
    ・第4位『えがないえほん』
    ・第5位『あかまる どれかな?』

    パパママ賞のなかで総合ランキング10位以内に入っていないのは、第5位の『あかまる どれかな?』。

    絵を見ながら「みどりはどれかな?」「さんかくはどれかな?」と子どもに問いかけ、「これ!」「せいかーい!」とやりとりしながら進めていく知育絵本です。

    認識できる色の種類、数、大きさの違いなどが発達段階によってどんどん増えていくので、質問の内容を変えることで長く楽しめるのが特徴。きょうだいで教え合いながら読むのもよさそうです。

    あかまるどれかな?
    著者:しみずだいすけ
    発売日:2017年12月
    発行所:ポプラ社
    価格:990円(税込)
    ISBNコード:9784591156414

    新人賞は、その名の通り新人作家さんたちのデビュー作なので「こんな絵本が出てたんだ! 知らなかった」と思った方も多いでしょう。

    第1位の『ウインナさん』は、YUMOCAM(ゆもきゃん)さんの作品。

    遠足のお弁当に入る予定のウインナーたちが「カニさんがいいな」「タコさんがいいな」とはしゃぐなか、「人間」の形に切られてしまった1本のウインナーをめぐる物語です。

    予想外の姿にショックを受けるウインナさん。楽しみにしていた遠足は、どうなるのでしょうか?

    ウインナさん
    著者:YUMOCAM
    発売日:2018年09月
    発行所:白泉社
    価格:1,210円(税込)
    ISBNコード:9784592762348

    第3位の『いっぺんやってみたかってん』は、雨降りの日の公園のお話。

    「きょうは あめふり。せやから、こうえんには だ~れも おりまへん。」「だ~れもおらへんし、ぶらんこくん いっぺん あそばせてや~。」

    タイトルの「いっぺんやってみたかってん」は、普段はそれぞれの持ち場を守っていた遊具たちの声。

    「1回やってみたかったんだよね~」と遊びだす遊具たち。でもどうやって!?

    衝撃(?)のシーンは、ぜひご自身の目でお確かめください。

    いっぺんやってみたかってん
    著者:はっとりひろき
    発売日:2018年04月
    発行所:講談社
    価格:1,430円(税込)
    ISBNコード:9784061333505




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