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7月に発売されたエッセイ『天才はあきらめた』が話題になっている、南海キャンディーズの山里亮太さん。今度は相方の「しずちゃん」こと山崎静代さんによる絵本が発売されることになりました!
絵本のタイトルは『このおに』。ボクシングでオリンピック出場を目指したしずちゃんと、2013年に亡くなった“鬼コーチ”梅津正彦さんとの出会い、闘い、別れを描く自伝的絵本です。
しずちゃんがボクシングを始めたのは、2007年のこと。
持ち前の身体能力で瞬く間に才能を開花させ、芸能活動で忙しい日々を送りながらもオリンピック強化選手に選ばれます。
オリンピック出場まであと一歩。
血のにじむような練習を二人三脚でサポートしたのが、タイトルにもなっている“おに”こと鬼コーチの梅津正彦さんでした。
あほー!
こんなことも できないのか!
なんかい おなじことを いわせるんだ!
もっと じごくを みてみろ!
ボケー!とにかく やれ。
やすまず やれ。
いやでも やれ。
あたまで かんがえるな。この おに!
あまりにスパルタな特訓に「ぜんぶ きらい。だいっきらい。」「いなくなっちゃえば いいのに。」とまで思ったしずちゃんですが、梅津コーチは癌のため、43歳の若さで本当にいなくなってしまいます。
「なんで おにが いないの?」
「なんで だれも おこってくれないの?」
自由になって喜んだのも束の間、しずちゃんを襲ったのは途方もない喪失感でした。怒ってくれる人がいたことの心強さ、生きていることの尊さに気づいたしずちゃんは……。
しずちゃん本人が構成したストーリー、シンプルな言葉、力強いタッチのイラストからは、鬼コーチへの憎しみ、苦しみ、喪失感、感謝や愛情がストレートに伝わってきます。
また絵本の最後の見返しには、梅津コーチがしずちゃんに宛てた直筆メモの一部も掲載されています。
2009年のデビュー作『すきすきどんどん』以来、2作目となる絵本。
『このおに』は、11月17日(土)発売です。
しずちゃんからのメッセージ
私はボクシングに出会い、梅津さんに出会い人生が変わりました。
大人になってあんなに怒ってくれる人はいません。
それが全て愛情だったことに気づきました。
必死に食らいついていきました。
それが今私の自信となっています。
人との出会いに感謝しています。
山ちゃんとの出会い、山ちゃんの厳しさの意味もボクシングをしてわかりました。
山ちゃんが生きているうちに気づけてよかったです。
ボクシング、梅津さん無しでは今の私は在りません。(南海キャンディーズ 山崎静代)
・『天才になりたい』から『天才はあきらめた』へ 南キャン山里亮太の自伝的エッセイが発売