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「アメトーーク!」読書芸人で話題になった『教団X』、全体主義が蔓延する近未来のディストピアを描いた『R帝国』など、人間の闇やタブーに迫る内容や、純文学性とミステリー性を兼ね備えた作風で人気の中村文則さん。
10月5日(金)に発売される最新作『その先の道に消える』は、そんな中村さんが自身の“到達点”と語る作品。愛や信仰、運命などをモチーフに、「この世界を生きる意味」を考えさせられる長編小説です。
アパートの一室で発見された、ある“緊縛師”の死体。刑事の富樫は、自身が惹かれている女性・桐田麻衣子が重要参考人として名前があがったことを知り、証拠の捏造に手をそめます。一方で、同僚の葉山は富樫に疑いの目を向け……。
本作のあとがきで、「薄い霧の中で、ぼんやりとした光が、つまりそれぞれの人生の断片が、重なり合うような物語をずっと書いてみたかった」と述べている中村さん。
犯人は誰なのか、事件の背後にあるものとは何なのか。謎と嘘が絡まりあい、事態はさらに思わぬ方向へ……。真相を追うにつれ、運命や愛に翻弄される人間の姿が浮かび上がり、「人生とは何なのか」という問いが読者のなかに生まれます。
また装丁に使用されている美術作品は、世界的に有名な緊縛師であるHajime Kinokoさんが本作のために作ったもの。その緻密な美しさにも注目してみてください。
作品の映画化が続いている中村さん。2018年には『悪と仮面のルール』『去年の冬、きみと別れ』が映画化し、さらに11月17日(土)には、デビュー作『銃』の映画が公開されます。
映画では、銃を手にしたことで理性を崩壊させていく主人公を村上虹郎さんが熱演。快活でありながら、心の中に“ある問題”を抱える女子大生を広瀬アリスさんが演じます。
「次は……人間を撃ちたいと思っているんでしょう?」
雨が降りしきる河原で大学生の西川が<出会った>動かなくなっていた男、その傍らに落ちていた黒い物体。圧倒的な美しさと存在感を持つ「銃」に魅せられた彼はやがて、「私はいつか拳銃を撃つ」という確信を持つようになるのだが……。TVで流れる事件のニュース、突然の刑事の訪問――次第に追いつめられて行く中、西川が下した決断とは?(河出書房新社公式HP『銃』より)
企画、製作:奥山和由
監督:武正晴
脚本:武正晴、宍戸英紀
出演:
村上虹郎、広瀬アリス
リリー・フランキー、日南響子、新垣里沙、岡山天音、後藤淳平(ジャルジャル)ほか
配給:KATSU-do、太秦
11月17日(土)よりテアトル新宿ほか全国ロードショー
http://thegunmovie.official-movie.com/
©2018 映画「銃」製作委員会
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