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『謎のあの店』『荒呼吸』で知られる松本英子さんのエッセイ漫画『旅する温泉漫画 かけ湯くん』が単行本化され、9月26日(水)に河出書房新社より発売されました。
『旅する温泉漫画 かけ湯くん』は、2009年に「旅の手帖」(交通新聞社)でスタートした連載を一冊にまとめたもの。松本英子さんは無類の温泉愛好家としても知られており、同作では松本さんが“かけ湯くん”というネコの姿で全国の温泉地を巡ります。
松本英子作品でおなじみの、緻密な絵柄と味のある手書き文字は健在。しかも今回は雑誌掲載時そのままに、全ページオールカラーで収録されています。
▼ネコの“かけ湯くん”が表情豊かに温泉を楽しむ様子は、見ているだけで幸せな気分になります。
訪れる温泉地は稲子湯温泉、温泉津温泉、三朝温泉、鉄輪温泉、銀山温泉、草津温泉、麒麟山温泉など50か所以上。食事つき宿の温泉から、日帰り湯、地元の人々が管理する共同浴場まで幅広く、都内の銭湯も紹介されています。
▼長野県の毒沢鉱泉を訪れたかけ湯くん。かなりの頻度で飲泉して味を確かめる温泉マニア。
『かけ湯くん』には、具体的な地名・施設名も掲載されているので、実用的な温泉ガイドとしても活用できます(注:本書の掲載情報は連載当時のものです)。味わい深い温泉や宿、土地の料理、お酒の魅力はもちろん、目的地に向かうまでの電車や、町歩きで見かけたノスタルジックな風景、地元の人や動物とのふれあいなど、旅の楽しさもたっぷり描かれており、ページをめくるうちに次の旅行の予定を立てたくなること請け合いです。
▼旅先でのかけ湯くんとわんことの出会い。こういう何気ない出会いも旅の醍醐味です。
なお、古くからの松本さんのファンには耳寄りな情報ですが、松本さんが「散歩の達人」(交通新聞社)で連載していたイラストエッセイ「プロジェクト松」に度々登場していた編集のH岩さんが、“あがり湯くん”というネコの姿で『かけ湯くん』にも登場しています!
本作では、基本的にかけ湯くんによる自由気ままな一人旅が描かれていますが、“プロジェクト松”コンビによる温泉旅行の回では、気心の知れた人と他愛のない会話を交わしながらのんびりすごす旅の楽しさも伝わってきます。