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村田沙耶香さんによる小説『コンビニ人間』が文庫化され、本日9月4日(火)に発売されました。
『コンビニ人間』は、第155回(2016年)芥川賞受賞作。「マニュアルどおりのコンビニ店員でいるときだけ社会の“正常な部品”でいられる」と自覚し、同じコンビニで18年アルバイトを続ける主人公の内面描写を通して、読者のなかにある〈正常と異常に対する認識〉を揺さぶる内容となっています。
自身も長年同じコンビニエンスストアでアルバイトをしていること、親交の深い作家仲間から明かされた“クレイジー沙耶香”なエピソードなどから、村田さん自身が注目を集めるきっかけにもなった本作。
累計発行部数は92万部を突破、現在20か国語での翻訳が決定しています。
36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。
日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる――。「いらっしゃいませー!!」
お客様がたてる音に負けじと、今日も声を張り上げる。ある日、婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は恥ずかしい、と突きつけられるが……。
解説・中村文則
▼ 第3回レビュアー大賞開催中! 『コンビニ人間』も課題図書です ▼
地球では「恋愛」がどんなに素晴らしいか、若い女はセックスをしてその末に人間を生産することがどんなに素敵なことか、力をこめて宣伝している。地球星人が繁殖するためにこの仕組みを作りあげたのだろう。私はどうやって生き延びればいいのだろう――。
(新潮社公式サイト『地球星人』より)
・第155回芥川賞は村田沙耶香『コンビニ人間』、直木賞は荻原浩『海の見える理髪店』に決定